昔の相棒は、巡り巡って千鳥・大吾さんのもとに!?
都内某所にあるご⾃宅にお邪魔すると「どうぞどうぞ」と、久保⽥さん⾃らがお出迎え。リビングにあがると、さっそく私物のデニムを準備してくれた。
「昔はたくさん持っていたけど、いまはそこまでないかも」と⾔いつつも、クローゼットから出してきた量は大きなソファを埋めるほど。
メディアに露出する姿では、“デニム好き”というイメージのない久保田さん。デニム遍歴について聞くと、最初の1本はファッションに興味をもったタイミングとほぼ同時期だという。
「中学⽣の頃に買ったリーバイスが始まりですね。ちょうど裏原ブームのときで、NIGOさんや藤原ヒロシさん、ジョニオさん(アンダーカバー デザイナー)とかが、ばりばりにカスタムしたパッチワークデニムをはいていた。それがあまりに格好良くて、いまも強く記憶に残っています。
当時はヴィンテージブームでしたが、とてもじゃないけど⾼価すぎて買えなかった。⾼2のときに被服検定1級を取得してからは、⾃分でミシンを使ってカスタムしていましたね」。
思い出に残っている1本について伺うと、芸⼈ならではの裏話を聞くことができた。
「20代の頃にずっとはいていたのは『リーバイス501XX』。買った当初からボロボロだったので、当て布をしたりして、⾃分なりにリペアをしながら⼤事にはいていました。
仲間からもすごく好評で、めちゃくちゃ気に⼊っていたんです。でも芸⼈の世界に⼊ると⽣活が苦しくなって、先輩芸⼈に売ってしまったんですよ。噂によると、そのデニムは⾊んな芸⼈のところへ回り回って、最終的にいまは⼤吾さんが持っているみたいですけど」。
最近の“久保⽥的デニム”は、もっぱら“適度にゆとりのあるサイズ感”が気分なのだそう。
「デニム以外でもいまはビッグシルエットが流⾏っていますが、僕はあえてそこまでルーズじゃないものを選んでいます。ジャストサイズから2〜3インチ⼤きめのものが多いですね」。
デニムを着⽤する際に必ず合わせるアイテムについて聞くと、「あ、ちょっと待ってくださいね」と中座。取り出してきたのはネットで購⼊し、撮影前日に届いたばかりという4本のベルトだ。
「はい、ここで問題です! これ全部でいくらだったでしょうか?」とクイズ番組ばりの軽快な口調でインタビューを再開。
「装飾は全部イミテーションっぽいもので、この軽さもいいんです」と久保⽥さん。
スタッフが「4〜5万円くらいですか?」と答えると、久保⽥さんは「ぶーっ! 3400円です(笑)!」と、してやったり。
「これ全部『テム(Temu=海外のプチプラ通販サイト)』ですから。
前回の撮影でも⾔ったでしょう? ⾒た⽬や先入観にとらわれないでくださいって。ファッションはこうやって遊ぶのも楽しいんです」。
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