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2024.11.16

ファッション

意外に知らない「防水性シェル」の洗濯方法をパタゴニアが伝授!“簡単6ステップ”の中身

Photo Credit:@yuta kono

Photo Credit:@yuta kono


本格的な登山シーズンが到来した今日この頃。久方ぶりの登山に備えて荷物を準備するうえで、防風性と保温性にも優れる防水性シェルはマストアイテムのひとつだ。

しかし、使用後の手入れ方法が分からず、面倒だからといって洗濯機にポイッと入れたり、機能性の低下を恐れて購入してから一度も洗濯をしたことがなかったりと、知識不足によるケア難民は少なくないだろう。

Photo Credit:@yuta kono

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そんな方々を救うべく、現在パタゴニアは防水性シェルの洗濯方法を楽しくレクチャーするイベント「Wash Party」を全国各地で開催している。

今回はそのプレイベントに参加し、機能性を保ち、長く使うための“いろは”を直々に伝授してもらった。

正しい洗濯が防水性シェルの寿命を延ばす

Photo Credit:@yuta kono

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まず「Wash Party」に登壇したのは、パタゴニアマーチャンダイジング部の片桐星彦さん。
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洗濯方法を学ぶ前に、防水性シェルの構造や素材などの理解を深める。

Photo Credit:@yuta kono

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「これまで、防水性アイテムにはPFAS(有機フッ素化合物)が使用されることが多かったのですが、一部のPFASは環境や人体の健康へ悪影響を及ぼすことから、パタゴニアでは10年以上前より使用を大幅に減らし、2025年1月以降に発売されるアイテムは、全てPFAS不使用の製品になっています」。

だからこそ、パフォーマンスの観点で考えると、これまで以上に防水性シェルのケアが必要不可欠だという。

「洗濯が逆に機能を損なうとお考えの方が多いかもしれませんが、正しいメンテナンスを施せば機能性が回復するだけでなく、製品寿命を延ばすことにもつながるんです」。

Photo Credit:@yuta kono

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ここで、メンテナンス済みのアイテムとそうでないアイテムに水をかける実験が行われた。後者は表面に水がベタっと残り、じんわりと染み込んでしまっているのが分かる。

「ウェットアウトと呼ばれる表面に水が残った状態になると、内側からの汗や湿気が放出しにくくなるので、『水が浸透しているのかも』と錯覚してしまう恐れがあります」。

ウェットアウトが洗濯の合図だというが、一体どのような手順を踏めばいいのか。続いて登壇したスペシャリストが、実演を交えながら答えてくれた。
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おすすめは英国生まれの中性洗剤

Photo Credit:@yuta kono

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実演にあたり使用されたのは、英国生まれのアウトドアウェア用洗剤、ストームだ。

ストームは、いわゆるテクニカルなアウターウェアやギア用に作られた中性洗剤で、一般的な洗剤ではDWR(耐久性撥水)加工に影響を与え、ウェットアウト(浸透)を生じさせかねない要素があるため使用には注意が必要だという。

Photo Credit:@yuta kono

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だが、もしストームの用意が難しければ、柔軟剤や蛍光増白剤、漂白剤や香料が入っていない家庭用中性洗剤でも代用が可能だという。
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そして、ストームは洗剤と撥水剤を一度に入れて洗濯できるワンウォッシュサイクルを特徴としており、その分、水と電気の使用量が少ないため環境に配慮されており、さらには手間も省けるというわけだ。

肝心の洗濯方法は非常に簡単だが、いくつか注意点があるので順に紹介していこう。
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