さかぐちけんたろう●2014年に俳優デビュー。映画『64-ロクヨン』(16年)で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『シグナル長期未解決事件捜査班」(18年)で連ドラ初主演を果たし、以降数々の映画、ドラマ、舞台で活躍を続ける。近年の出演作は映画『余命10年』(22年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)、ドラマ『Dr.チョコレート』(23年)『CODE-願いの代償-』(23年)など多数。韓国ドラマ初主演作となるCoupang Playオリジナルドラマ『愛のあとにくるもの』(日本ではPrime Videoで配信)が配信中。有村架純とW主演を務めるNetflixシリーズ「さよならのつづき」が11月14日より配信スタート。
1965年、セイコーが国産初のダイバーズウォッチを発表。以来そのDNAを継承し、今なお進化を続けているのが「セイコー プロスペックス」のダイバーズである。
今回は「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」と「メカニカルダイバーズ 1968 ヘリテージ GMT」の2モデルをピックアップ。
この2つのダイバーズを、「OCEANS AWARD」を受賞した俳優・坂口健太郎さんが身に着けた。腕時計のこと、仕事のこと、そして人生のこと。坂口さんの率直な言葉の中に、“豊かな時間”を過ごすためのヒントがある。
大事なのは「変化を恐れないこと」
セイコーのダイバーズウォッチの原点を現代に受け継ぐ「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」。今年発表されたその最新作は、前モデルからさらなる進化を遂げている。
本作に搭載される機械式キャリバー「6R55」は、約3日間(72時間)のロングパワーリザーブを実現。そして防水性能は200mから300mの空気潜水用防水へと大胆なスペックアップ。ヘリテージを重んじる不変のデザイン性に現代時計らしいハイスペックを備えた、王道の1本だ。
「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」。SSケース、40mm径、自動巻き。300m空気潜水用防水。17万6000円/セイコー プロスペックス(セイコーウオッチお客様相談室 0120-061-012)
「演じる役によっていろんな腕時計を着けてきましたが、この時計には“いい重たさ”を感じます。そしてタフなイメージ。個人的に服も小物もガシガシ使えるモノが好きなので、着けていてしっくりきます。それでいてアウトドアだけではなく、街でも似合うスマートな印象がありますね」。
「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」の第一印象を、そんなふうに語ってくれた坂口さん。その洗練された見た目の秘密は、ケースサイズのわずかな変化にある。前作に比べてラグからラグまでの全長が1.2mm、ケース幅が0.5mmのサイズダウン。ケースの厚みも0.2mm薄くなっているのだ。
「いぶし銀と表現したくなる硬派なダイバーズだけど、少しずつ変化しているんですね。大げさかもしれないけど、時間の過ごし方、生き方にも同じようなことが言えるのかも。
以前ある人から『老化とは、心の変化がなくなることだよ』と聞いて、確かにそうだなと。自分の芯を保ちつつ、常に変化を恐れない役者でありたいと思っています」。
坂口さんが語るように、「メカニカルダイバーズ 1965 ヘリテージ」の魅力はまさにここにある。プロダクトとしての本質はブレないけれども、時代に合わせてディテールは進化する。だからこそ、ダイバーズのアイコンとして長く愛され続けているのだ。
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