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所さんにも自慢したい! 稀少価値が決め手

4枚のルーフパネルを取り外せば、開放的なオフロード車としての存在感が一層増す。

4枚のルーフパネルを取り外せば、開放的なオフロード車としての存在感が一層増す。


そこで、友人から教えてもらったのがフォードの「新型ブロンコ」で、2023年モデルはほとんど日本に存在してないレア加減も決め手になった。

「でかいSUVに乗ってる芸人仲間は多いんで、被らない車を探してたんです。そしたら、車に詳しい友達に『これ、たくみっぽいんじゃない?』って新型ブロンコを紹介してもらいました。

車好きの所ジョージさんが持ってるのも『アーリーブロンコ』だし、2023年モデルの『新型ブロンコ』は稀少だから自慢できるぞ、って(笑)」。

「本当は1500万円払ったのに…」


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日本市場を撤退したフォードの正規代理店は国内にない。そのため、主に本国のサイトから情報収集をしたというたくみさん。川の中をジャブジャブと走り、崖を力強く登る“水陸両用”の無敵さも気に入った。ドルで記載された金額を換算しても、およそ700万円で悪くない。

「僕の計算だとだいたい700万だったんです。それなら買えっぺ!ということで、相方のまなぶとスタッフを連れて、YouTubeの撮影を兼ねて所沢にある輸入代理店に行ったんですよ。

水陸両用なんて必要ないだろってマナブにツッコまれましたが、実際に店頭で見た新型ブロンコはめちゃめちゃ格好よかった!アズールグレーという色も珍しくて気に入りました」。

シートに刻印されたブロンコのアイコン。水陸両用車のため、シートは水洗いも可能。

シートに刻印されたブロンコのアイコン。水陸両用車のため、シートは水洗いも可能。


同時に痛い誤算も発覚したという。

「まぁ、読みが甘かったとしても、1000万は超えないだろうと思ってたんです。それが、円安の影響と輸入関係の上乗せで1500万円するって言われて。予想の倍じゃねーかって……。

YouTubeでは即決した感じを出してましたけど、カメラも回してるし、みんな引き連れて行っちゃったし、引くに引けなくて買った感じですね(笑)」。



ネットニュースで「1000万円で購入」と報じられたことには、いまも納得がいっていないようだ。

「市場価格の事情で、公表当時は1000万円以上としか言えなかったんですよ。本当は1500万円払ったことは、今日ここで声を大にして言いたいですね(笑)」。
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車幅は2m超え!自宅の駐車場に入らず...



また、購入を決めたものの、実際に公道を走るまでは車体の大きさと左ハンドルも懸念材料だった。

「新型ブロンコはとにかくでかい。車幅は201cmで、車高が198cmあるんですよ。家の駐車場は事前に測ってたんでいいんですが、事務所のパーキングは入るかなとか、いつも通ってるあの道は大丈夫かなとか、その辺の不安は頭をよぎりましたね」。

結果、大丈夫だと高を括っていた肝心の自宅の駐車場がNGだったというオチ。ジャストフィット過ぎて入らず、3万円の月額駐車場を契約する羽目になった。
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左ハンドルの使い心地はというと…。

「左ハンドルに関しては、ぜんぜん大丈夫ですね。運転は左車線なんで、視界が左にあるのは、いろいろ感覚がつかみやすいんですよ。僕はむしろ右よりいいなと思ってます。

難点があるとすれば、駐車券を取るときかな。降りて取るのが面倒だなって思うことはありますが、最近は左ハンドル用もあるので問題なし。

ただ、僕が運転してて、後部座席に座ってた妻に駐車券を取ってもらったら、嫌なため息をつかれたことがあります(笑)」。

ハイオクとレギュラーで馬力が違う!



ガソリンの種類によって馬力が異なるのは、「ワイルドトラック AWD/2023年モデル」の特徴だという。

「このブロンコは、ハイオクかレギュラーかで馬力が違うんです。315と330だったかな。エンジンもV6・2.7リットルで心地いい。とは言いながら、本音を言うと運転してても違いは何もわからない(笑)。マナブは詳しいんで『すげぇ!』って言ってましたけど、僕はとにかく見た目がかっこよければそれで良し!

ただ、スピーカーは最高です。重低音の響きも。僕は音楽トラックを自分でつくるのでそれは分かります。最初に聞いたときは感動しましたもん」。



自身のスマホで見せてくれたブロンコのイラスト。「大好きなブロンコのTシャツを着たい!」と息子に言われてオリジナルを製作中だという。そう話しながら、微笑ましい父の顔を見せた。


好きが高じ、仕事でもプライベートでも自分で運転することがほとんどだというたくみさん。街でアズールグレーの新型ブロンコを見かけたら、間違いなくここにたくみあり、だ。

数字は公表できないが、ナンバープレートにも深い意味が隠されているので、街中で見かけた人はぜひ、クイズにチャレンジしてみてほしい。きっと、「なるほど〜!」と腹落ちするはずだ。

佐藤ゆたか=写真 ぎぎまき=取材・文

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