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119番の背景にあるものとは?

この救助経験により、事故や被災の背景には常に人間ドラマがあることを意識しはじめた野村さん。だんだんと未然に防ぐためにはどうしたら良いのか、防災対策へと考えを巡らしていくようになる。

「消防隊というのは、119番を受けてから現場へ出動します。つまり、受動的な救助であり、それだけでは救出できないこともある。だから、先手を打って防ぐという“フィードフォワード”な活動ができたらいいのでは、と考えるようになりました」。



ここでいう「フィードフォワード」とは、先を見据えた行動や思考であり、現在の野村さんの防災意識として掲げているスローガンでもある。

次回は、この「フィードフォワード」という心構えと防災意識について紹介したい。

▶︎この特集のほか記事はこちら

佐藤ゆたか=写真 取材・文=池田裕美

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