まとまった休みが取れたら、荷物をあれもこれもドカッと積んで、行く先なんて決めずにまずはアクセルを踏む。
そんな憧れのバンライフの相棒として選ぶならやっぱり、格好良さでも使い勝手でも、以前に
OCEANS CARとしてカスタムしたこともあるメルセデス・ベンツ「スプリンター」か……。
と思っていたら、日産とフォルクスワーゲンからスプリンターに負けない見た目とスペックの対抗馬が出ていたぞ!
▶︎
すべての写真を見る 見たことないのにしっかり“日産顔”な「インタースター」
日産「インタースター」。初となる100%電気モデルも用意された。
「おいおい、日本人ならNISSANを忘れてもらっちゃ困るぜ」とばかりに登場したのが、日産が欧州を中心に販売する「インタースター」だ。
インタースターの欧州での競合車には、メルセデス・ベンツ「スプリンター」やフィアット「デュカト」など。
インタースターは、日産がアライアンスを組むルノーの「マスター」と基本構造が同じ大型商用車。
初代は2001年にヨーロッパデビューを果たし、マスターと共にかの地でスプリンターやデュカト一族(プジョー「ボクサー」やシトロエン「ジャンパー」)などとしのぎを削っている。
Apple CarPlayやAndroid Autoが利用できるので、カーナビアプリや音楽アプリなどが使える。
今年1月にマスターの新型が発表されたのに続いて、2月に2代目インタースターも登場したというわけだ。
どちらも既にヨーロッパでは販売が開始されている。ライバルたちと同様、ボディバリエーションが複数あるから、自分のバンライフに合わせてベース車として活用しやすい。
フラットな荷室。バックドアはもちろん観音開き。左右にスライドドアも備わる。
マスターとベースは同じ車とはいっても、顔は思いっきり“日産顔”。日本で乗るなら「日産の新しい車でこんなのあったの?」な周囲からの視線が、他のライバル車と違って心地よいかもしれない。
心臓部は2Lディーゼルターボのほかに、100%電気モーター、つまりBEV(電気自動車)もあるのが大きな特徴だ。
BEVの最大航続距離は460km。しかも30分の急速充電で252km分もの充電ができるから、サービスエリアでトイレによってコーヒーでも飲んでいれば、あっという間に次の休憩まで安心して走らせることができる。
ダッシュボード上やシート下など、収納スペースがたっぷり。
全長で最大6m超というこのクラスの大型商用車は、日本で取り回すには少し勇気がいるので、日産による正規輸入は期待薄だが、イギリスでも販売されるだけに、右ハンドル仕様は存在する。
それこそ、海遊び仕様にカスタムしたインタースターをサービスエリアで急速充電器のコネクターを差し込んでトイレから帰ってみたら、近寄るのがはばかれるほど視線を集めているかも!?
2/2