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すべての写真を見る エッセンシャル。それは普遍であり、不変ではない。「ディオール」のコレクションには、そんな“変わること”と“変わらないこと”の両者の深みが散りばめられている。
感情や時代の移ろいと同じく、必需の在り方も流動的なのだ。
「ディオール」のエッセンシャルアイテム
バッグH40 × W29 × D17cm 48万700円/ディオール(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)
メゾンに不可欠のアイコン「ディオール オブリーク」を採用したラインナップにも今季、大胆な進化が見られた。
深黒のバックパック。その豊かなブラックレザーを彩る繊細なエンボス加工。「ディオール グラビティ」と命名された新しいエフェクトが、モノトーンの世界を一変させる。
かたや、大型のフロントポケット、長さ調整が可能なパッド入りストラップなどのディテールには不変的安心感が。今、そしてこれからを託すに不足はない。
ブルゾン78万円、Tシャツ10万円/ともにディオール(クリスチャン ディオール 0120-02-1947)
時が経つにつれて深みを増す佇まいに期待せずにいられない。きっと、着る人自身の成長ともリンクするから。そんなことを思わせるレザーブルゾンとの出会いは、きわめて希少。
今季のキーインスピレーションである「バレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフのオフステージの装い」から着想を得た一着は、まさしく千載一遇をかなえる。
シンプルなリブ付きのデザイン、その背面にはディオールの1952年のコレクションに由来する立体的なダーツを配置。エンボスと対をなすデボス加工で表現された胸のロゴ、そして「Couture」の文字は、慎ましくも誇り高く。
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