店舗が面する南三条通に並ぶ行列。多いときは200人を超えることも。東京・大阪・名古屋だけでなく、広島など遠方からの客も多い。
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すべての写真を見る 北の大都市・札幌にて、ファッションの名店が集まる南三条西8丁目から400mほど離れた同西12丁目に、時折驚くほど行列をなしているショップ「ウェイク」がある。
2019年開店だが、コロナ禍を乗り越え、まもなく5周年。公式インスタアカウントはあるが、ホームページは持たず、ネット販売もしていない、一風変わったショップだ。
「人と触れ合える“対面”が大事。お客さんの顔を見て商品を売りたい」と語る店長の小俣弦也さんは、名店「アンプラグド」に9年勤めて独立。仕入れ先とも顧客とも深い関係を築いてきた。
コロナ禍は、仕入れを切らさないリスクある選択が功を奏して、「お客さんに救われた」そうだ。
店内には、大きなカウンターがドーンと設えてあり、今では自然とここに人が集まってくる。
「ともに歴史を刻みたい」と選んだ無塗装の木目が特徴的なこのカウンターは、ショップの象徴。バックヤードのない店舗では、背後のラックに発売前の商品が掛かっていることも。
前列右から3人目が店主の小俣さん。左隣は、ショップを愛しすぎてスタッフとなった大坂生哉人さん。
ほかは、すべて常連客で、ウェブデザイナーや会社員など職業もさまざま。小俣さんと共通の趣味であるフットサルやサイクリング、アウトドアなどを楽しむ仲間も含まれる。
小俣さんによるショップのルック撮影でモデルを務める人も。
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