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すべての写真を見る 土曜の昼下がり、1人、また1人とお客さんが訪れ、気がつくとこの賑わい。千葉県有数のターミナルである松戸駅から、地図アプリを片手に歩くこと15分ほど。
店らしい店もなく人通りも疎らなこの先に、本当にショップなんてあるのかと不安になるが、そこに突如として現れるのが「フジクラスポーツ」である。
こちらが3代目の店主である藤倉久也さん。「自分の服装も古着をメインに、ショップのオリジナルアイテムを合わせることが多いですね」。
「ウチは祖父から3代続く街のスポーツ用品店で、近隣の小中学校に体操着を販売し、その名入れ刺繍や学校行事のTシャツを製作してきました。ほかには体育用具や遊具を納めたり」と店主の藤倉久也さん。
1946年から藤倉運動具店としてショップをスタート。まだ創業から間もない、現在の建物へと改装される前の貴重な一枚だ。
約20年前に後を継ぎ、現在は奥さまの琴美さんと家業を切り盛り。
ただ店を覗くといわゆるスポーツ店とは明らかに違い、何屋なのかすら正直よくわからない。聞けば2017年に大転換を図ったのだとか。
「松戸にはクラブやライブハウスがなく、気軽に音楽やアートに触れたり、発信する場所が少なかった。じゃあ、ないなら作ろうか! と思い立ったのが改装のきっかけです。
ファッションはもちろん、ストリートカルチャー、音楽やアート、モノ作りが大好きな自分のパーソナリティも一緒くたに詰め込み、商品構成や内装をリニューアルしました」。
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