話題の「Apple Vision Pro」は買うべきか? 驚きの性能を徹底解説
今回取り上げるのは、世界中で話題の「Apple Vision Pro」。
2024年2月にアメリカで最初に発売された、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)対応のゴーグル型ヘッドセットデバイスです。
既存のVRゴーグルと同じと思われがちですが、Apple Vision Proはそれらとひと味もふた味も違う体験ができ、これをApple社は「空間コンピュータ」というコンセプトで紹介しています。
そんなApple Vision Proが、ついに6月、日本でも発売されました。今回はこちらをレビューしていきます。
デスクやリビング周りに置いてもサマになる洗練されたデザインの「Apple Vision Pro」。頭部や手元、視線の動きをキャッチする、12のカメラ・5つのセンサー・6つのマイクに、超高解像度有機ELディスプレイ「microOLED」搭載。https://www.apple.com/jp/apple-vision-pro/
販売価格は約60万円と高価ですが、ガジェット好きならこの高級感とスペックに思わず頷いてしまうのではないでしょうか。
しかしこのApple Vision Pro、ハイスペックなだけではありません。一度でも体験すると、本当に凄い製品だと実感します。
しかも、何かを大きく変えてくれそうな驚きと感動があるのです。
ただ興味はあっても、「この製品が僕らの生活にどう入り込んでくるのか?」 「どう変化をもたらすのか?」と、新しすぎてイメージがつかない方も少なくないと思います。
この製品の凄さを、まだ体験したことのない人にも伝わるように紹介していきたいと思います!
① 圧倒的にリアルな映像体験
Apple Vision Proをいち早くアメリカで購入し、ハワイで体験したときの模様をYoutube動画で配信。
Apple Vision Proを着用すると、まずレンズから見えるのは、パススルー映像。つまり、僕がさっきまで肉眼でみていた風景の映像です。
例えば今、デスクでパソコンに向かっていたらデスク周りの風景が、ベッドで寝転びながらスマホをみているとしたら、スマホと天井が見える。
そして、視野の中にアプリのアイコン群が浮かぶように表示されます。
このパススルー映像、肉眼とほぼ同じに見えるんですが、決してゴーグルが透過しているわけじゃないんですよ。
本体搭載のカメラやセンサーが、ユーザーの視線や体の向きなどの動作と、ユーザーの周りにある現実世界を認識し、高速で情報を統合。
歪みや遅延がなく肉眼そっくりに見えるようディスプレイに映し出しているんです。
ちなみに、Apple Vision Proのディスプレイのサイズは、1.4インチ(片目)。この切手ほどの大きさのディスプレイに込められた画素数は、脅威の1150万ピクセル。
これは、iPhoneに採用されているSuper Retina Displayの1ピクセルサイズのなかに、Apple Vision Proのピクセルが64個入る細かさなのだとか。
超高解像度有機ELディスプレイ「microOLED」の、映像とは思えない美しさに圧倒されます。
② 高いオーディオ性能
「かじがや電器店」Youtube動画より。
サウンドも本当にその場にいるように聞こえます。
しかも自分が移動したり、頭の角度を動かしたりすると、それに応じて音の定位も変わるんです。
これは「空間オーディオ」という、部屋の音響特性を分析して、自分が今いる空間にサウンドを適応させるシステムによるもの。
また、Apple Vision Proには「環境ビュー」 という、自然の美しい景色の中に佇んでいるような感覚になれる機能があります。
この空間オーディオの凄さを説明する上で、僕が一番伝えたいと思ったのが、環境ビューという機能を使ったときに聞こえた“雨音”。
環境ビューは、“雲海が眼下に広がる山頂”や、“雪山”など自然の美しい景色が立体的かつリアルに目の前に広がる機能です。映像と同時に風音なども流れるので、選択した絶景の中に自分が佇んでいるかのような感覚になります。
その中に、深い森と湖の景色があるのですが、その景色を見ていると途中で雨が降ってくるんですね。視覚的にも雨が見えるのですが、その時の雨音がリアルすぎるほどリアル。
本体付属のスピーカーやAir Podsから音を再生するのですが、充分すぎるほどの高音質と臨場感です。
3/6