「よろしくお願いいたします」。
こちらは、営業部で働く阿部詩織さん。東京の下町で生まれ育った。
「とにかく食べることに夢中な子供で、大きなパンを両手に持って満面の笑みを浮かべている写真が残っています」。
「貴乃花に似ている」と評判になった一枚。
食べ物の中では、とくにイカの塩辛がお気に入りだったというから渋い。
「ご飯がなくても、そのままつまむんです。逆にチョコとかケーキとかの甘いものは苦手でしたね。イカは大人になった今でも大好きです」。
金沢で食べたホタルイカのひしほ漬けは、歴代のホタルイカの中でもダントツの美味しさだったそうだ。
親が教育熱心だったため、小中学生の頃は書道、バレエ、油絵、スイミング、英会話、ピアノ、ゴルフなど多くの習い事をさせてもらった。
高校時代は部活に入らず、放課後は友だちと池袋サンシャインの丸亀製麺に行って、うどんを食べながらおしゃべりをするのが日課。昼は学校で弁当を食べて、さらに夜ご飯も家で食べる。やはり、食べるのが好きなのだ。
「大学では第二外国語にフランス語を専攻したこともあり、2年生のときにフランスのトゥールに1カ月間の短期留学をしました。通っていた語学学校の近くにあった大学の学食が美味しかったんですよ」。
日替わりのランチをほぼ毎日食べ続けた結果、1カ月で体重が5kg増えた。
このフランス留学を機に、詩織さんはヨーロッパ旅行の魅力に目覚める。中でも気に入ったのはイタリアだ。
「ヴェネツィアの近くにあるブラーノ島はカラフルな街並みが有名で、絵を描くのが好きだったこともあり、一度自分の目で見たくて訪れました。実際に降り立ったときの感動はすごかったです。とにかく静かで、のんびりとした時間が流れている島でしたね」。
街のあちこちにいる野良猫ものんびりしていて警戒心はゼロ。
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