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オフタイムに突撃!業界人“リアル私服”パパラッチ
「第3波が発生したのだ」と気づいたときには、すでに目前まで巨大な津波が迫っていた。その大きさは、港から数百メートル沖合にある、水面から高さ5メートルほどの堤防さえも飲み込んでいたという。
当時の状況を説明してくれる高橋さん。
第4波のあと、街が飲み込まれた小名浜港の景色。助けられた庁舎の屋上から高橋さんがスマホで撮影。
「波が止まった瞬間、足が地面に当たったような気がしました。もしかして今なら立てるんじゃないかと思い、力を振り絞って起き上がってみたら水面から顔が出ました。『あぁ、息ができる。生きている』と思いましたね。
そのあと『こっち、こっち!』という声が聞こえ、辺りを見渡すと、そこは海上保安部の港湾合同庁舎の前でした。庁舎からは15メートルくらい離れていたかな。運良く海保の方が見つけてくれて、私は助かりました」。
津波で飲み込まれた場所から、庁舎前まではおよそ100メートル。潮溜まりに流れ着き、さらには目の前に避難できる建物があったことなど、奇跡的な巡り合わせで高橋さんは急死に一生を得た。
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