教訓② 水に浸かったモノを外に運び出すのは超重労働
浸水の被害で荒れ果てた実家の倉庫。写真=本人提供
実家の被害状況は「床上70センチ」。水の力は凄まじく、冷蔵庫も傾くなど、屋内は想像以上に荒れていたという。
「前日に自治体の呼びかけで、車だけは高台の上に移動させておいたそうです。でも、冷蔵庫やテレビ、畳、襖、椅子など、70センチ以下のものはすべて被害に遭いました。床も剥がれていたし、タンスも1日浸かっていたので下段の方は開かなくなって使えなくなりました。
当時、濡れた家財をまとめて処分したので、本当に多くのものを失いました。写真も一緒に捨てていたようで、昨年、私の結婚式があったのですが、子供の頃の写真が全然なくて……。思い出がなくなったのは寂しかったですね。
家は保険に入っていたし、激甚災害に指定されたので補助金も出ましたが、床の張り替えなどもあったので、持ち出しでも200万円以上はかかりました」。
実家の災害ゴミとなった家財の一部。写真=本人提供
片付けは浸水した家財を外へ運び出すことから始めたという。
「ものを運び出そうにも、両親も60代で体力に限界があり、畳などは水分を含んでかなり重たくなっていました。自分たちだけで運び出すのは大変で、ボランティアの方たちに助けてもらってやっと……という感じ。両親も祖母も喪失感とともに疲れ切っていて、体力的にも精神的にも参っていたと思います」。
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