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教訓⑤ 復旧までの長期戦を覚悟せよ

被災後、片付けはじめた実家。水を含んだ畳は異常に重たかった。写真=本人提供

被災後、片付けはじめた実家。水を含んだ畳は異常に重たかった。写真=本人提供


結局、小笠原さんの実家がもとの暮らしに戻るまでには、ひと月以上かかったという。想像以上に時間を要したのは、「乾かす」時間が必要だったからだ。

「畳とかすぐ入れたらいいと思っていたんですが、床下が乾かないと畳も入れられないので、時間をかけて乾かし消毒する時間が必要でした。畳や床を張ってからでないと家具も入れられなかったので、結局8月のお盆までは片付きませんでした。水害発生からひと月ほどして畳が入り、少しづつ普段の生活が戻ってきたと記憶しています」。



「私は週末だけ片付けを手伝いに通いましたが、それだけでも大変でした。島根だけではなく、被害に遭われてそこで暮らしている方は本当にご苦労されたと思います。この状態が夏中ずっと続いたわけですから」。

実家の被災を機に、小笠原さんはキャスターとして防災を呼びかけたい、ニュースでも防災の知識を伝えて住人の防災行動につなげてもらいたい、と防災士の資格を取得した。


次回は自分の身を守ることはもちろん、今回の小笠原さんのように離れて暮らす両親や祖父母を守るためにも押さえておきたい防災のポイントをご紹介。

池田裕美=取材・文

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