転職を決めた理由は広報・PR系の仕事をやってみたかったから。
しかし、未経験者の募集がなかったため、とりあえず営業職から始めようと業務内容や企業理念も魅力的だった「ネタもと」に入社する。
「弊社のPRサービスを販売する新規営業の仕事ですが、4年間続けてきてわかったのは、ただ闇雲に売ろうとするのではなく、まず自分自身が会社とサービスのファンになるのが重要だということですね」。
PRのノウハウをすべて渡したうえで、最終的には自走できるところまでサポートするのが「ネタもと」の強み。
出社から退社まで取引先とのオンライン商談が立て続けに入っている。
メディアが探しに来るプラットフォーム、メディアのキーマンが登壇して生の情報が聞けるセミナー、メディアと1対1で名刺交換ができる交流会など、自信を持って勧めたいサービスはいろいろあるが、最終的には「誰から買うか」だと咲季さんは語る。
商談用のオンラインブース。
「印象的だったのは、これまでPRをまったくやってこなかった不動産会社の社長さんと話したときのこと。企業のビジョンに素晴らしいし、不動産を借りづらいLGBTQの方の相談も積極的に受けるなど、良い取り組みもしているのでもったいないと思って私の熱い思いを伝えました」。
最終的には「うちが出せる予算をかなりオーバーしていますが、これは志村さんに対する投資です」と言われて受注が決まる。結果としてさまざまなメディアに取り上げられたことで知名度もアップし、社長も喜んでくれたそうだ。
フロアのモニターには社内報代わりに各社員の日常が紹介されていた。
咲季さんは「ファッションリーダー」ならぬ「パッションリーダー」。
そんな彼女を推薦してくれたのは、同じ部署で働く上司の石原有紗さん。
「うちはあまり中途採用をしないんですが、面接をしたところ、スポーツ女子で気合も入っているので、上司に『賭けてみたい』と直談判して採用に至りました。誰よりも早く出社して、しかもポジティブ思考なので、周囲の雰囲気もよくなりますね」。
会社の行動指針でふたりが真っ先に指差したのは「大志」。
石原さんが続ける。
「あと、志村さんはお酒を飲むとすぐに楽しくなるタイプで、みんなでお店を出たのに姿が消えていることもありました。あとで聞いたら、知らないグループと路上で打ち解けて一緒に飲みに行ったそうです」。
こちらは新規営業チームで期末の達成会&締会のために開催した飲み会の様子。
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