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“イケてる大人”たちがいなければ今の自分は存在しなかった



大学在学中に、起業家人材育成と地方創生をテーマにG-netを創業したことで、数年後に中退する。

成績優秀で、高校時代にはディベートの全国大会で日本一になり、岐阜県民栄誉賞も受賞し、早稲田大学政治経済学部に進学。

両親から強く反対されるなど、ドロップアウトするにはかなり悩んだそうだが、当時背中を押してくれたのが一流の大人たちだった。

「学生の頃、企業の役員や経営者の方など“イケてる大人”に片っ端からアポイントをとって突撃していた時期があったんです。今思うとかなり無謀なことでしたが、当時は怖いもの知らずといいますか(笑)。

なかでも尊敬している田口義隆さん(セイノーホールディングス株式会社 代表取締役社長)と、鈴木寛さん(元 文部科学副大臣、現 東京大学教授)からは多くの金言を賜り、中退をする決心がつきました」。

学生の時期は、時間や若さなど、青春を謳歌するために必要な要素が揃う人生の貴重な時間。秋元さんは、そんなきらきらとした時間を放棄してまで、若者のキャリア支援を始めた。何が秋元さんをそこまでさせたのだろうか。

「純粋に、キャリア支援の活動が面白いと感じていたんです。あと昔からジャイアント・キリングが好きなんですよね。

例えば『学生なのに、大きなビジネスを成功させた』とか。それは『地方なのに◯◯』『無名なのに◯◯』もそう。良い意味で世の中の期待を裏切りたいんです。

もうひとつは挑戦している人が好きで、そういう人や企業を応援したいということもあります」。

ちなみに、今愛飲している泡盛の白百合は、持ち前の好奇心がきっかけで仕事につながった。

「沖縄が好きでよく行っていました。石垣島を訪れた際、池原酒造さんの酒蔵に酒造り体験をさせてもらったのですが、そこで社長と話が盛り上がったことから、経営のお手伝いをさせてもらうことになったんです。

そんななか、3カ月後に生まれた新商品がテレビで特集されて、売り上げが急上昇。これを機に、去年から出資をさせていただき、取締役をやらせてもらっています」。

興味を持ったら即行動に移す好奇心の強さは、幼少の頃からだったという。


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