どこか佇まいが都会的!? ウエストコーストの野生動物たち
ウエストコーストでは海と陸、多種多様な野生動物たちをすぐ近くで目にすることができます。
まずは海から! オレゴンコースト沿いを走っていた時に運よく見つけたクジラ、おそらくコクジラ(グレーホエール)だと思います。
ブロー(潮吹き・息継ぎ)や尾びれを見せ、海岸に集った僕たちオーディエンスを楽しませてくれました。
世界中から展示方法や生態系の保全活動などで高く評価されるモントレーベイ水族館を訪れた際には、すぐ目の前に広がる湾で、野生のゼニガタアザラシに出会うことができました。
カニを握りしめていたラッコにも。かわいいですね!
ゼニガタアザラシ(モントレーベイ)
ラッコ(モントレーベイ)
生物で習った「ベルクマンの法則」を実体験
前述のカリフォルニア州北部の世界遺産「レッドウッド国立公園」ではエルク(ヘラジカ)が、ザ・ウェーブのバーミリオン・クリフス国定公園ではミュールジカが姿を見せてくれました。
アラスカで見たムース(ヘラジカ)ほどではないにしろ、エルクも2m以上はあり、大きくて迫力があります。ミュールジカは1m前後でした。
左:エルク(レッドウッド国立公園) 右:ミュールジカ(バーミリオン・クリフス国定公園)
と、ここで思い浮かんだのが「ベルクマンの法則」です。生物の授業で習った記憶がある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ざっくり説明しますと、同種・近種の恒温動物において、北の寒い地域に住む個体ほど体が大きいという法則です。これは体重あたりの体表面積をより小さくして、放熱を少なくしたほうが体温を保つのに有利だからで、身近な例をあげると、温かいご飯をどんぶりに山盛りにしたほうが冷めにくいのと同じ原理です。
アラスカから南へ下るにつれ、シカ科の動物がみるみる小さくなっていったのを観察でき、この法則を実感することができました。
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