スイッチひとつで、路面状況に対応する頼もしい存在
また、トライトンは「スーパーセレクト4WD」という4WDシステムの搭載により、7つのドライブモードが設定されており、この「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」ドライブモードセレクターというダイヤル型のスイッチで簡単に好きなモードに切り替えることができます。
スイッチひとつで、さまざまな路面状況に対応した走行モードで安定した走りをすることができます。
ベーシックな「Normalモード」、アクセルレスポンスを緩やかにして燃費を意識した「ECOモード」、滑りやすい路面でも安心して走れる「SNOWモード」、岩場や凹凸のある路面でパワフルな走りを提供してくれる「ROCKモード」など、走れない道はないのでは?と思うくらい充実した走行性能を持っていて頼もしいです。
続いてエクステリアデザインについてご紹介します。
まず、なんといっても迫力のフロントフェイスが印象的です。
LEDヘッドライトの鋭い目力には圧倒されます。フロントバンパーガーニッシュにはブラックメタリックが使用され、ボディーカラーとの色味の対比がよく出ており、引き締まった印象を与えています。
サイドステップはダークチタンの色付けが施され、重厚感のあるデザインとなっています。最低地上高は220mm、運転席の高さも私(身長1750mm)の腰くらいまであるので、このステップは使い勝手も優れており、乗り降りのしやすさに貢献してくれています。
リアにはGSRのエンブレムバッジが装着されており、最上位グレードならではの特別感を味わえます。リアゲートのハンドルにもブラックメタリックが使用され、細部へのこだわりが感じられます。
さらに、GSRにはブラックのルーフレールが標準装備されており、トライトンの迫力と存在感をより引き立ててくれています。
ボディカラーをブラック以外で選べば、細部パーツのブラックとボディカラーの美しいコントラストを楽しめる仕上がりになるのではないでしょうか。
続いてインテリアデザインをご紹介します。
インテリアで印象的なのがインパネ周りの水平基調なデザインです。
見ているだけで気持ちの良い整然としたレイアウトですが、なぜ水平基調のデザインにしたのでしょうか。
そのヒントは、海外でのトライトンの使われ方にあります。
海外のトライトンオーナーは、日々の通勤でオフロードのような未舗装の激しい傾斜の道を走ったり、砂漠を走ったり、ぬかるみのあるジャングルのような山道を移動したりと、日本とは全く違う道路環境でタフに使用しています。
こうした道(日本人の感覚では道かどうかも分からない道)を走る際、インテリアが水平基調のデザインになっていると、車体の傾き具合など、ドライバーが水平感覚を掴みやすいのです。
また、オフロードでの使用を考慮し、スイッチ類はひとつひとつが非常に大きなサイズになっています。
その理由として、タフなオフロードを走るユーザーは、走行用のグローブや軍手のようなものを着用した状態でトライトンを運転することが多いからです。グローブをつけた状態でスイッチ類を操作すると、素手で押すよりもボタンが押しにくくなります。
そのため、トライトンのエアコン操作スイッチなどは、グローブをつけた状態でも押しやすいサイズに設計されています。昨今、トレンドのタッチパネルなどではなく、実用性を考えたボタン設計なのですね。
ステアリングは本革巻きで、オレンジステッチが施されています。
今回撮影したヤマブキオレンジメタリックのボディカラーと見事にマッチしています。
次にシートです。オレンジ色のステッチがアクセントカラーとして印象的です。
座面は比較的ゆったりとしており、腰周りのサイドサポートは適度に立ち上がり、運転姿勢をしっかりと支えてくれます。後部座席のシートもフロントシートと同じ素材が使われており、天井も近すぎず、膝周りにもゆとりがあります。
一般的なSUVと変わらない快適な後部座席の乗り心地を体験できます。
後部座席にはタイプCとタイプAの充電口がひとつずつ設置されており、充電環境も整っています。
さらに、ルーフにはリアサーキュレーターが設置されており、後部座席にも空気の流れが生まれ、新鮮で快適な状態で乗ることができます。
トライトンを選ぶうえで、私がおすすめしたいオプションがあります。
標準グレードのGLSを選択し、純正オプションのキャノピーを装着することです。これを装着することで荷台が完全に室内となり、雨に濡れる心配もなくなります。また、バラバラと小さいものを入れても風で飛んでいく心配がないため、気軽に荷台に荷物を積みやすくなります。
さらに、キャノピーを装着すると、見た目のドレスアップ効果も抜群で、装甲車と言いますか、バンともまた違った格好いい雰囲気を楽しむことができます。
ただし、キャノピーは最上位グレードGSRでは選択できないオプションです。ご注意ください。
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