「ロマンを買う」車、それがトライトン
今回は、初めての車紹介と試乗記です。このシリーズでは、私が特に気に入っていて、ぜひ男性に乗ってほしい車をテーマにお送りします。
記念すべき初めての車紹介1台目は、三菱自動車のピックアップトラック「トライトン」です。
私自身、人生で一度はピックアップトラックに乗りたいとずっと思っており、トライトンが発売された当初から本気で欲しいと思っていました。見積もりを出したり、何度も注文しようか悩みましたが、最終的には自宅の駐車場に入らないため諦めることになりました(大泣き)。
正直なところ、トライトンはその車両のサイズが少しネガティブ要素に働く場合があります。
ですが、それでも「ロマンを買う」と思って迎えるべき車だと感じています。
2024年2月に日本市場に導入された三菱トライトンは、実は以前も日本で販売されていた車というのをご存知でしょうか。今回の新型トライトン導入によって、約12年ぶりに日本市場にカムバックしたのです。
トライトンのグレード展開は「GLS」と「GSR」の2つで、今回撮影させていただいた車両は最上位グレードのGSRです。
ボディカラーはGSR限定のヤマブキオレンジメタリック(有料色)。鮮やかで美しい、一度見たら忘れられない色ですよね。
迫力のあるボディサイズは、全長5360mm、全幅1930mm、全高1815mmです(参考値として、
愛車遍歴でご紹介した筆者の愛車フォレスターは、全長4660mm、全幅1815mm、全高1715mm)。
このサイズから想像できるように、実際に見ると横幅はどっしりと広く、横顔をスマホで撮ろうとしても思った以上に後ろに下がらないと全体像が映らないくらいです。
軽自動車が人気の日本では、その大きさとインパクトが一層強く感じられます。
トライトンはピックアップトラックというジャンルではありますが、実際に乗ってみると、乗り心地は思ったよりも“良い意味”で普通の乗用車に近いと感じました。
一般的なトラックのようなガタガタとした乗り心地を想像していると、この穏やかに走れる乗り心地に感動することでしょう。
運転してみると、高いところから見下ろす形の運転姿勢になるため、車両の大きさに対して予想以上に運転しやすいです。ハンドリングも軽く、取り回しも予想以上に良好です。
さらに意外な良い点として、道路でのUターンが簡単にできました。
最小回転半径は6メートルを超えており、多少運転に慣れていないと最初は戸惑うかもしれませんが、見下ろし感覚のある運転フィーリングで、見切りも良く、意外とスムーズに行えたことを今回の試乗で実感しました。
細い道に入ったときも大きなサイドミラーのおかげで、巻き込み確認や右左折時の安全確認が容易にできたため不安感も少ないと感じました。
駐車時には360度周囲を映し出し、真上から見下ろしているような映像を提供してくれるマルチアラウンドモニターが設置されており、大きな車体でも周囲の安全確認がしやすいです。運転手の死角になりやすい部分を補助してくれるので、運転していて非常に安心できます。
3/5