今年2月から販売が開始された三菱のピックアップ「トライトン」が好調らしい。
"ピックアップトラックは売れない“とまことしやかに言われていた日本だが、2017年からトヨタはしっかり「ハイラックス」の販売を続けているし、この通りトライトンも人気ときている。
つまり「売れない」んじゃなく、我々が「買いたい」と思えるトラックがなかっただけかもしれない。
【写真9点】新型トヨタ「タコマ」を写真でチェック バリエーションがめちゃくちゃ豊富な新型「タコマ」
以前紹介したタコマの新グレード、「トレイルハンター」。
そう考えると、昨年末にフルモデルチェンジしたトヨタ「タコマは」日本導入をぜひ早急に検討してほしいピックアップトラックだ。
何しろ、バリエーションが豊富なタコマが入るだけで、日本でのピックアップトラックの選択肢が一気に広がるからだ。
4代目タコマはバリエーションがかなり豊富。
初代こそ日本で販売されていたハイラックスの北米仕様だった「タコマ」は、2代目からハイラックスと袂を分かち、独自路線を歩んでいる。
そして昨年に4代目が発表され、年末には2024モデルとして発売が開始された。
最廉価グレードの「SR」のエクストラキャブ。いわば素のグレードでもこれだけカッコいい。
そのバリエーションが豊富なのだ。
まず4ドアのダブルキャブと、2座の後ろに収納機能を備えたエクストラキャブがある。さらに新型タコマが掲げた「究極のアドベンチャーマシン」を象徴するような新グレード「
トレイルハンター」もある。
週末の釣りを楽しみにしながら平日は工具をサッと積んで仕事場へ向かう素のタコマから、食料を詰め込んで夜はルーフテントで過ごすトレイルランナー仕様、猛スピードで砂漠を突っ走るレースに参加できるモデルまで、“各自のタコマ”が選びやすくなっている。トヨタも「グレード間の差をよりはっきりさせた」としている。
「プレランナー」のリアサスペンションには上記のSRなどと同じく、従来通りのリーフスプリング(板バネ)を採用。オプションで、上級グレードに採用された「コイルスプリング・マルチリンク・リアサスペンション」も選べる。
その土台であるプラットフォーム(車の骨格)は、最新の「ランドクルーザー」と同じ。つまり、悪路走破性に長けている。
そこに2.4LのV6ターボエンジンか、同エンジン+モーターのハイブリッドシステムが搭載されている。しかも8速ATのほか、6速MT搭載モデルまで用意された。
「SR」グレードの荷台。
また、砂地や泥濘地でも走れる走行モードを備えたマルチテレインセレクトや、グレードによっては凹凸の激しい岩場では左右のタイヤが大きく上下できる機能、高速で砂漠を走る際に小石がボディ下を傷めないようにする金属プレートを装備するなど「タコマで行けないところってどこ?」と聞きたくなるほど頼もしい機能を備えている。
悪路をかっ飛ばせるグレード、「TRD Pro」。
一方、すべてのグレードでルーフトップテントを載せられるようボディは強化されているし、キャンプ用冷蔵庫を荷台載せてもトノカバーをしっかり閉じられるよう、荷台は深くなった。
冷蔵庫だけでなく、仕事道具の充電から電子レンジ(ハイブリッド車)まで使えるコンセントが荷台でもキャビンでも使える。
しかも「プレミアム10 スピーカーJBLオーディオ」を選べば、ドライブ中も好きな音楽で家族や仲間とワイワイ楽しく過ごせるし、付いたらBluetoothスピーカーと取り外して、荷台等に置けば、キャンプ先でもパーティができる。
筋骨隆々系で厳つい顔のグレード、「TRDスポーツ」。
テントなど必要なキャンプ道具を荷台から取り出すのも簡単。
テールゲートには電動開閉機能が備わっているので、スイッチを押すだけ。出し終わったら膝でポンっとテールゲートを押し上げれば、あとは自動で閉じてくれる。
取り外し可能なBluetoothスピーカー。3フィート(約0.9m)までの水に沈めても大丈夫な防水仕様。
中央に8インチまたは14インチのディスプレイが備わる。
知れば知るほど「あれもやってみたい」「これも挑戦できそうだ」と、妄想でわくわくする。そんな、遊び心を喚起させてくれるトラックが新型タコマだ。
アメリカでいちばん売れている車種は何年もピックアップだが、タコマが上陸したら、きっと日本も過去にないようなピックアップ黄金時代を迎えるはずだ!