レトロモダンなルックスが今の気分で、長時間履いたってノンストレス。
信頼のジャパンブランド「アシックス」は、今夏も人気継続中だ。それこそ、話題作はすぐ売り切れてしまうほどに。ってなわけで、今後はどんなモデルに注目すべきか。教えて、スタッフさん!
【写真19点】「人気加速中のアシックス原宿店に潜入」の詳細を写真でチェック 訪れたのは……
「アシックス 原宿フラッグシップ」 原宿の目抜き通り「竹下通り」と「明治通り」の交差点に位置するアシックス国内最大の旗艦店。この夏から店頭に並ぶアシックスの新作アパレルにも期待大!
住所:東京都渋谷区神宮前1-5-8営業:11:00〜19:00定休日:なし [右]長沢勇志さん●1989年生まれ。2016年入社。広報を経て、19年からはマーケティングを担当。休日はアクティブに過ごし、アシックスのスケシューとともにもっぱらスケボーにハマり中。[左]松田拓也さん●1994年生まれ。2017年4月に入社し、その年の10月から「アシックス 原宿フラッグシップ」のオープニングスタッフに。茅ヶ崎出身ながらサーフィンは未経験で、趣味はサッカー。
――こんにちは〜。今日も原宿は人でいっぱいですね。アシックスのスニーカーもたくさん見かけました。 松田 こんにちは! おかげさまで、多くのお客様にご来店いただいています。
長沢 アシックスのアイテム構成は、プロ仕様の「パフォーマンス」とデイリーユースの「スポーツスタイル」の大きくふたつに分かれます。ここ原宿のフラッグシップでは、どちらもほぼフルラインアップで揃うんです。
――それは凄い。今回はスポーツスタイルの新作を4足見せてもらえるようですが、そもそもブランドとして好調の要因は? 長沢 ノームコアやY2Kといった、近年のファッショントレンドは影響していると思います。そんなスタイルに合わせやすいシューズとして、過去のランニングシューズをリデザインしたシンプルで機能的なスニーカーが好評です。
松田 ゲルテクノロジーを採用した「ゲルシリーズ」からコートシューズまで幅広く展開するなか、特に人気なのが2000年代初頭のランニングシューズをベースとするスニーカーですね。
――なるほど。ウワサによると、モデルによってはすぐに品薄になってしまうとか。 松田 「ゲルカヤノ14」や「ゲルNYC」なんかは、色によってはすぐに店頭から消えてしまいますね。これから紹介する新作も、もしかしたら……。
――それはマズい。では早速、1足目をお願いします! ① 汎用性の高い「スカイハンドOG」で、コートシューズのコトハジメ
1万4300円/アシックス(アシックスジャパン asics.com)
長沢 まずはこちら。「スカイハンドOG」です。1994年発表のハンドボールシューズ「スカイハンドLAW」をベースに、現代的なコートシューズにリデザインしました。
――確かに、ちょっと懐かしい。色がカワイイですね。 長沢 コーディネイトのアクセントに打ってつけかと。もともとはメッシュアッパーでしたが、新作ではスエードに衣替え。より色に深みが出ています。
松田 発色のいいグリーンとピンクのコンビネーションのほか、紫とイエローのバリエーションも発売しました。順次ほかのカラーも登場予定です。
――ゴムソールとのコントラストもいいアジになっていますね。 長沢 お客さまの中には、ゴムソールの固さや重さを気にされる方もいます。ただしこちらは「フライトフォーム」というランニングシューズでも使われる中敷きが入っているので、履き心地も抜群です。
――外見はレトロ、内面はハイテク。人気が出そうですね。 松田 ありがとうございます! 世界的に見て、とりわけヨーロッパではコートシューズのトレンド化が顕著です。スカイハンドOGは汎用性が高く、ユニセックスで展開します。男女問わず、ぜひ早めにゲットしてください!
② 名作のイイトコどり。「ゲルNYC 2055」ならいつでも安心
1万7600円/アシックス(アシックスジャパン asics.com)
――さて、お次は? 長沢 「ゲルNYC 2055」というモデル。長い名前で恐縮ですが、こちらも自信たっぷりの新作ですよ。
松田 定番となったゲルNYCをベースに、2000年代初頭のランニングシューズ「GT-2050」「GT-2060」の要素が落とし込まれています。
――名前に負けじと、確かに情報量が多い(笑)。 長沢 GT-2050をモチーフとした新しいアシックスストライプや、メッシュ素材やシルバーパネルの採用など、ゲルNYCに比べて夏らしいスポーティな仕上がりが特徴です。
右が「ゲルNYC 2055」、左が「ゲルNYC」。
松田 ゲルNYCと並べてみると分かりやすいかもしれません。つま先やシューレース周り、踵のデザインにも変化が見られます。
――履き心地の良さはゲルNYCと変わらず? 長沢 新作ではメッシュを多く使うため多少の違いはありますが、大部分は変わっていません。「ゲルキュムラス 16」というランニングシューズをベースとしたクッション性の高いツーリングも、ゲルNYCと一緒です。
――なるほど。ちなみに、ツーリングってなんですか? 長沢 ミッドソールとアウトソール。つまりソール全体の作りを総称して、アシックスではそう呼んでいます。テクノロジーが凝縮した部分なので、好みのツーリングをきっかけに新しいモデルを探してみるのも楽しいかと思います。
――わかりやすい! ありがとうございます! ③ 枯渇化の予感漂う「ゲルNYC」のニューカラー
――お、この2足は先ほどから話題のゲルNYCですね。 松田 はい、ふたつともこの夏の新色です。2023年発表のゲルNYCは、「ゲルニンバス 3」と「ゲルMCプラス」を再構築したアッパーを採用。一方のソールは、ランニングシューズがベース。履き心地、ルックスともに優秀なハイドブリッドデザインが特徴ですね。
1万7600円/アシックス(アシックスジャパン asics.com)
――どの色も人気ですもんね。 松田 カジュアルからキレイ目まで、色が違うだけで結構印象が変わります。それだけに、カラー次第で履く人それぞれのスタイルにいっそう寄り添ってくれるはずです。
1万7600円/アシックス(アシックスジャパン asics.com)
――新作は爽やかなグレーカラーがユニークですね。 長沢 落ち着いた風合いのなかで、細部に潜んだマルチカラーが品良く主張してくれます。最近出たブラックカラーとはまたひと味違った、遊び心を感じる配色です。
――オーシャンズ的推しカラー、青も使われてますね(笑)。 長沢 ですよね! それ、あえて狙ったことにしておいてください(笑)。
松田 グレーをベースにすることによって生まれるパーツごとの立体感など、ちょっとした変化にも注目してほしいですね。
④ 「ゲルテレイン」は街で履くトレランの最旬系だ!
1万6500円/アシックス(アシックスジャパン asics.com)
――ラスト4足目は、かなりスポーティなデザインに見えます。 松田 今年出たばかりのニューモデル「ゲルテレイン」に、カラバリを追加しました。トレランシューズ「ゲルフジトラブーコ」からインスピレーションを得て、街履きにアップデートした人気モデルです。
長沢 丸紐やアッパーはアウトドア系のルックスですが、ツーリングはランニングシューズ「GT-2000 8」がベースになっています。
――アイコンのアシックスストライプもトレラン仕様になってる! 松田 トゥの補強部分も含めて、熱圧着したシームレスな構造になっています。通常のシューズと比べてかなりミニマルな見え方なので、クセがありつつもファッションとして取り入れやすいと思います。
長沢 シームレスかつパーツ数が少ないため、スポーツスタイルの中ではかなり軽い部類に入ります。ストレスを感じない足当たりも、快適な履き心地にひと役買ってくれるはず。
――さすがアシックス。次回はぜひ、パフォーマンスラインも紹介してください! 長沢&松田 こちらこそよろしくお願いします!