連載「業界人!スニーカーハンター」とは…… 連載第5回のテーマは、前回に引き続き「夏に履きたいスニーカー&サンダル」。「オーシャンズの企画に出てこそスニーカー芸人として一人前」という、サルゴリラの赤羽健壱さんが、“夏のスニサン”をおすすめする。
スニーカーにハマったきっかけに始まり、ニューバランス、サロモン、オン、そしてキーンという実に今どきなチョイスを披露。さすが、最先端スニーカー芸人の面目躍如である。
業界の“スニーカーハンター”たち
| 平 健一 スタイリスト。スニーカー歴は四半世紀に及び、一生かかっても履き切れないのでは?というほどのストックを抱える。他ハンターを唸らせるヒネリの効いたセレクトが魅力だが、今回は“いつでも誰でも買える一足”もチョイス。instagram @runrun1980 |
| 小島 奉文 アトモス シニアディレクター。マニラ店のオープン、千駄ヶ谷店のリニューアルと勢いの止まらないスニーカーショップ、アトモスの最重要人物。スタイリストの平健一さんとは文化服装学院時代の同級生なのだとか。instagram @koji198139 |
| 赤羽 健壱(サルゴリラ) 幼馴染みの児玉智洋さんと2016年にサルゴリラを結成。『キングオブコント2023』王者。スニーカーはファッションとしてはもちろん、日々の散歩のかけがえのない相棒でもあるそう。ゆえに見た目のみならず履き心地も重視する。X @akabass |
ニューバランスで40㎏の減量に成功!?
平 早いもので通算第5回を迎えました「業界人!スニーカーハンター」。今回はサルゴリラの赤羽健壱さんのターンです。赤羽さん、そもそもスニーカーにハマったきっかけは?
赤羽 僕は出身が高円寺なんですが……。
平 高円寺! 僕も19年間、住んでました。
小島 駅前に「牛丼太郎」ありますよね?
赤羽 それが今はもう閉店しちゃったんですよ。よくご存じですね。
平 僕らの(専門学校時代の)同級生が「牛丼太郎」でアルバイトしてたんですよ。
赤羽 えーっ! そうなんですか。牛丼250円(当時)でしたから、よく行きましたね〜。
小島 いきなり脱線しちゃいましたね(笑)。
赤羽 で、高円寺で「牛丼太郎」の次に有名なのが、古着なんですけど(笑)。中学生くらいからスニーカーに興味が出てきて、古着屋に通い始めたんです。でもお金は持っていなかったから、プレミアのついたエア ジョーダン 1なんかを、指を咥えて見ていました。
高校生のとき、エア ジョーダンを何足も持っているお金持ちの友人がいたんです。その友人から、なんとオリジナルのジョーダン 5をもらったんですよ。「23」のナンバリングが入ったやつです。
平 マイケル・ジョーダンの背番号「23」入りね。『SLAM DUNK』で流川楓が履いてたやつだ。
赤羽 そうですそうです。そこからスニーカーにハマりました。芸人になってからは、レイザーラモンRGさんの「スニーカー同好会」に入れてもらって。
情報交換をしているうちに「やっぱりニューバランスがいいよ」という話を聞いて、40歳にして初めてニューバランスを履きました。その履き心地に、本当に感動しましたね。「ニューバランスって、おじさんの足にこんなに優しいんだ!」って。
平 誰もが通る「ニューバランスの衝撃」ですね。
赤羽 あまりに履き心地がいいから、それから散歩が趣味になっちゃって。当時体重が115㎏あったんですが、ニューバランスを履いて散歩を続けていたら、75㎏になったんですよ。
平・小島 ええっ!?
赤羽 並行して筋トレも少しやっていたんですが、40㎏減。そんなわけで最近は、履き心地のいいスニーカーをいろいろと試しているんです。今日はそのうち何足か持ってきましたので、ぜひ見てみてください。
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