では、ご登場いただきましょう。
「よろしくお願いいたします」。
こちらは同社の管理本部に勤務する真籠有紀さん。横浜の日吉で生まれ育った。外を駆け回るより家で遊ぶほうを好む静かな子供だったという。
会社の事業内容について話を聞いた。
「主力製品は電線やハーネスなどです。電線と聞くと街中にある電柱を繋ぐものを連想すると思いますが、弊社が取り扱うのはもっと細いもので、電気や電気信号を伝送する部材です。
ハーネスというのは、電線とその電気を周辺外部に接続して伝達する端子やコネクタを組み立てた部品の集合体を指します」。
これらのカラフルな電線は我々が目にすることがない場所で活躍している。
電線は受注先ごとに種類と長さを変えて出荷されるという。
専用の機械でカットする社員。
1階には出荷を待つ在庫がたくさん積まれていた。
その奥は製品を国内向けと海外向けに分けて保管するスペース。
これらの管理は物流課の仕事だ。
2階には加工された電線を検査する部署があった。
最高齢の社員はなんと80歳。
「フィルターに電線がちゃんとはまっているかを指で引っ張りながら確認するんです」。
さらに、ハーネスはワイヤーの末端をほかの機器にワンタッチで接続できるようにした電線のこと。
これはかなり複雑なハーネスらしい。
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