副業禁止のアイドル活動中にまさかの焼肉店オープン
この頃、内田さんは事務所の社長との面談によってセカンドキャリアへの切符を手に入れる。
「10代も終わる頃、将来どうしようか漠然と悩んでいたんですよ。いくらバラエティで注目されても総選挙で選抜メンバーに入ったわけでもなく、アイドルを続けるのは難しいと思ってました。
研究生のときからバリバリ仕事する女経営者に憧れていたので、事務所の社長に『お店をやりたいです』と伝えたんです。
AKB48は本来副業禁止なのですが、社長がOKしてくれて、なぜか秋元先生も『内田だけいいよ』と許可してくれたんです。これはチャンスだと思って、うちは実家が焼肉店なのもあって焼肉店をだすことになりました」。
それから約半年後、貯金に加えて5000万円の借金もして、2014年4月、東京・新大久保に「焼肉IWA」オープンさせた。
「お店の経営については何も知らない状態で、アルバイト経験もなかったのですべてが手探りでした。お店に立っていたので、ファンと割と近い距離で会話できるのも不思議な感覚でしたね。
オープン当初は行列ができていましたが、数カ月後には落ち着いてきて、最初にファンが来るお店というイメージがついてるからか、他のお客さんが全然来なくなっちゃったんです」。
店をオープンした翌年には7年半続けたアイドルの活動も卒業。店の経営に専念し始めた。
「アイドル時代には手が回らなかった電話予約や、情報掲載、SNSなど飲食店に必要なサービスを整えていき、徐々にやりくりできるようになっていきました。その後、バラエティに出るようになって、またお客さんが増えました」。
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