「よろしくお願いします」。
こちらは地質・地盤部に所属する杉江美織さん。上に着ている作業服はいわゆる仕事着だ。その辺りのことは追って伺うとして、美織さんが生まれ育ったのは横浜市。
「横浜といってもまだ畑が残っていたりするエリア。うちの前の川はカワセミをはじめとした野鳥が多く来る川で、愛好家の方がよく大きなカメラを持って撮影していますね」。
今でも母親と散歩をする思い出の風景。
大学ではもともと興味があった植物生理学と土壌学を専攻。これが現在の仕事に活きている。
「新卒で就職したのは地元の土木系の企業です。地質調査をしていましたが、調査だけでなく提案にも携わりたいと思い、2年ほどで八千代エンジニヤリングに転職しました」。
美織さんが担当しているのは、国や自治体から依頼された地質や地盤の調査、事業者への提案。つまりは、道路、ダム、橋、トンネルなどのインフラを造る際の安全性を確認するものだ。
「まさにやりたかった仕事なので毎日が充実しています。現場では山の斜面にどんな岩石が出ているかを調べたり、奥に隠れている地層の構造を見たりするんです。
道路の場合は予定のルートをひたすら歩きます。ほぼ登山という箇所も少なくありません。1週間、泊まり込みで行くことも多いですね」。
かつての湖に堆積したシルト層を厳しくチェックする美織さん。
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