山歩きヘタなジム通いよりも筋肉に効く!?
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ーー最初にひげ隊長が考える、山歩きの健康面のメリットを教えていただけますか? 山歩きに出かけると、間違いなくポジティブシンキングになるんです。なぜか「自分はできる」「もっと頑張ろう」という気持ちになり、メンタル面がとても健康的になると感じています。
そんな感じで全身を使って山を歩いていると、変にジムに行くよりもバランスよく筋肉を鍛えることができてしまいます。
またアウトドアは、自分が思い立ったタイミングに一人でできるため「大人の嗜み」としても素晴らしい。多くのビジネスパーソンは、普段の生活の中で周りとの競争を強いられていたり、さまざまなしがらみや人間関係を抱えていると思います。
アウトドアでは、それらすべてから解放されます。
自然の中に出かけるだけで、体の中から健康になれるでしょう。しかも、基本的なギアを揃えさえすれば、山歩きは基本的にお金が必要ありません。
ーー山歩きには、健康面以外にもメリットはありますか? 30〜40代のビジネスパーソンが同僚や部下と一緒に山を登ると、仕事につながるメリットもあります。たとえば、リーダーの役割を体感したり、マネジメントを学んだり、一緒にチームビルディングしたりもできます。
山を一緒に登ると、人となりがすぐに分かってしまうんです。特に精神的、肉体的に疲れてきたとき、その人の良い面や悪い面、本音も見えてきます。
そんな風にしてお互いのことがより分かると、仕事で互いの強みを活かし、弱みもサポートできるようになりますよ。
山登りを「できるだけ早めに始めるべき」理由
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ーー山歩きは良いこと尽くめですね。 そうです。だからこそ、30〜40代で山歩きを始めようと思っている方には、できるだけ早く始めてほしいと思っています。
ーー早く始めてほしいというのは、どういう理由からですか? 初めての方で、いきなりエベレストに登ることは不可能ですよね。山登りは、段階を踏んでいくことで徐々に上手になっていきます。
もし始めるのが50〜60代だとすると、10年かけて経験を積んで上手になり、“脂がのった”ときには70歳で、体力的に続けるのが難しくなります。ですが、30歳から始めた場合、40代でまだ体力が充実しているときに最高の経験ができるわけです。
山登りにハマって、行きたい山がどんどん険しくなっても対応できる、そんな体力面でのメリットは大きいです。
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