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SDGs、ここまでやるか

はっきり言いましょう。電気自動車の時代になると、車の差別化は難しくなります。

なぜなら、車の評価の大きな部分を占めていた“静かさ”と“滑らかさ”が、どのモデルも100点満点に近くなるからで、違いがわかりにくくなる。

じゃあ、何を基準に車を選ぶのか。価格で選ぶ?格好良さで選ぶ?インテリアの趣味で選ぶ?どれもアリだけれど、ボルボのこんな姿勢に共感する人もいるかもしれない。

このブランドは2021年に、全社員に24週間の有給育児休暇を付与すると発表したのだ。

対象は、全世界のすべての工場とオフィスで働く勤続1年以上の従業員。養子縁組、里親、代理出産、そして出産していない同性カップルも含めて、すべての親に基本給の80%で計24週間の休暇を与える。

どの自動車メーカーも持続可能な社会の実現を訴えており、ボルボも30年までに全車両を電気自動車にシフトすると宣言している。で、ボルボは電気自動車を造るだけでなく、ジェンダー平等という面でもSDGsに取り組んでいるのだ。

ボルボって自分の懐を痛めながらSDGsを実現しようとしているのか……。そう思うと、ボルボのBEVがほかとは違って見えてきませんか?
モータージャーナリスト
サトータケシ
フリーランスのライター/エディター。4月に開催されたクラシックカーの祭典「オートモビル カウンシル2024」で見た、ピニンファリーナ作のプジョー406クーペ(230万円)が忘れられないとか。



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