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名店② 観光地のラーメンを凌駕した超本格派「倉敷らーめん 升家」

 
次に紹介するのは、2013年3月にオープンした「倉敷らーめん 升家」。

ロケーションは、倉敷美観地区の入口付近にある施設「奈良萬の小路(ならまんのこうじ)」の一角。「奈良萬の小路」とは、2013年、旅館・古民家をリノベーションして造られた飲食店集合施設だ。

升家は、そんな「倉敷食文化の発信拠点」に、ラーメン店の代表として出店している。なお、同店は、2017年12月から2019年10月までの約2年間、都内(中野区)に支店を出していた経緯がある。一度は口にしたことがある都内のラーメン好きも、少なくないのではないだろうか。


 
さて、同店が現在提供している麺メニューは、「倉敷醤油らーめん」「倉敷煮干しらーめん」「つけ麺」など。初訪問であれば、店舗側がおすすめだと太鼓判を押す「倉敷煮干しらーめん」を頼むのが定石だろう。

角が丸みを帯びた五角形の丼に盛り付けられて提供される同品は、フォトジェニックで、インスタ映え必至。

スープは、豚骨を丹念に煮込んだ白湯出汁と、焼き煮干しの等身大の風味を溶け込ませた醤油ダレとを、細心の注意を払いながら折り重ねたフルボディの味わい。



タレの醤油には、倉敷が誇る老舗醸造所「とら醤油」の本醸造醤油を採用。すすり上げれば、ナチュラルな醤油の甘みが食べ手の味覚中枢をガツンと刺激し、レンゲを持つ手を止めることは困難だ。

麺も醤油と同様、地元の製麺所へと発注し、製麺所と共に試行錯誤を繰り返した研鑽のたまもの。スープとの相性も抜群で、すするたびに宙を舞う色気ある小麦の香気に、惚れ込まない者はいないだろう。

観光地・倉敷美観地区のエリア内にありながら、紡ぎ出す1杯は、いわゆる“観光地のラーメン”を完全に凌駕した超本格派。機会を捉え、是が非でも食しておきたいところだ。
倉敷らーめん 升家
住所: 岡山県倉敷市阿知2-22-3-2
営業: 11:00〜14:00/17:00〜20:00
定休: 水曜・第2火曜 
HP:
http://www.kurashiki-ramen.com/index.htm


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