島津由行さんのグラフィックT語り
スタイリスト 島津由行さん●熊本県生まれ。雑誌、広告、ファッションショーなど、長きにわたり多くのビジュアルを手掛けてきたレジェンド。ヴィンテージTを1万枚以上所有する世界的コレクターでもある。
最近は、70年代のパンクシーンを切り取った写真集やエキシビジョンに関連したTシャツが発売されたり、東京のファッションブランドが集結したショップがオープンしたりと、Tシャツにまつわるトピックが尽きません。
個性あるカフェのオリジナル系も注目度が高いですし、古き佳きモチーフを再現したスケートTも個人的に気になります。
[左上]9350円、[左下]1万1000円、[右下]9350円/すべてハイ!スタンダード 03-3464-2109、[右上]1万6500円/マッドハッピー madhappy.jp
オリジナリティにこだわるなら、美術館に足を運ばないと入手できないアート系も狙い目。
昨今は、ヴィンテージが驚くような高値で売られていますが、市場価格が価値のすべてではありません。現行品でもとても面白いTシャツが溢れているのです。
左上から時計回りに4800円/世田谷美術館 050-5541-8600、1万4300円/オン・サンデーズ 03-3470-1424、3300円、5200円/ともに直島町観光協会 087-892-2626 Design:Shinro Ohtake
グラフィックTシャツの魅力は、いつの時代もそこに込められたメッセージだと思います。オーシャンズ世代ならその背後のストーリーもきっと気になるはず。
あれこれ想像して袖を通せば気分が上がる。それが醍醐味です。
OCEANS7月号「スタンダードこそアップデート」から抜粋。さらに読むなら本誌をチェック!