寝方とシワに因果関係がある?
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ーー単刀直入にお聞きしますが、寝方とシワのできやすさに関係はありますか? 結論から言うと、あまり関係ないかもしれません。人間は血流が滞ると無意識に寝返りを打っているからです。ずっと横向きで寝ている人はいないでしょうし、シワができるからと仰向けに寝たままでずっと朝まで眠り続けられる人もいないでしょう。
ただし、重力がありますから、どうしても下向きに引っ張られます。そのため、横向きで寝る癖がある方は、どうしてもそちら側がたるむ傾向があるかもしれません。
ーーでは、シワができにくい寝方というのはないということですか? 美容的に推奨されるのは、仰向けで寝ることです。ただし、仰向けで寝ていたとしても、あまり高すぎる枕を使用すると首に横ジワができる原因になるので、注意が必要です。また、シワができるかどうかは別として、右や左、片方に偏りができることはお肌にとってよくありません。
特に注意したいのはうつぶせ寝です。うつぶせに寝ていると、眠っている間に無意識に顔を枕にこすりつける回数がどうしても多くなります。枕で擦られる回数が多くなるため、肌への刺激となり、シミやシワの原因になる場合があります。
ーーできてしまったシワを消す方法はありますか? 残念ながら、ありません(笑)。乾燥による一時的なシワを除き、シワができてしまったら治療するしか消す方法はないんです。美容皮膚科でボトックスを打つとか、ハイフをするとか……。
シワのないお肌を手に入れたかったら「シワを作らない」ことに、全力120%の力を注ぐしかありません。
ーー消す方法はなくとも、せめて目立たなくする方法はないんですか? 保湿が十分に行きわたっている肌は、シワが目立たないものです。
年齢にもよりますが、30代くらいまでなら家庭用のスチーム美顔器などを使用することでも、できてしまった乾燥性の小ジワを目立たなくすることはできます。また、潤い効果で深めのシワが目立たなくなることも。それ以上の年齢の方なら、体の血流を良くすることにも気を使ってほしいです。ヨガなどの軽い運動でも血流の良い体を作ることができます。
面倒だからと洗いっぱなしのままでいるのではなく、入浴した後や洗顔後には肌の保湿を行ってください。
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