南米チリの火山を疾走するポルシェ「911カレラ4S」。
「我々は、自動車をやる以上、一番困難な道を歩くんだということをモットーにやってきた」。そう語ったのはホンダの創業者、本田宗一郎だ。1964年、まだ日本人の多くが知らなかったF1に初めて参戦し、翌1965年のメキシコGPで初勝利を挙げた際のコメントだ。
この言葉にはさらにこう続く。「勝っても負けてもその原因を追求し、品質を高めて、より安全な車をユーザーに提供する義務がある」。彼にとってF1は「走る実験室」だったのだ。
しかしSUV全盛の今、今後もF1由来の技術だけで果たして間に合うのか?
【写真12点】世界最強の「日産アリア」「ポルシェ911」を写真でチェック 北極からスタートして、ゴールである南極に到達した日産「アリア」。
そう思っていた矢先、ふたつの“冒険野郎”チームのニュースが飛び込んできた。
ひとつは北極から南極まで、地球を縦に走破した日産「アリア」。もうひとつは海抜6734mという世界新記録を達成したポルシェ「911」だ。
2/3