レシピ1. 紫キャベツを使った“カメレオン”ラーメン
1品目は、紫キャベツを使った理科の実験のようなレシピ。
紫キャベツに含まれる青紫色の食用色素であるアントシアニンの作用を利用して、調理中に変化するスープの色(=pH)を楽しむ「カメレオンラーメン」だ。
[材料]・塩ラーメン……1袋・紫キャベツ……1/4カット・味玉、のり、ネギ(好みで) ※今回は、「マルちゃん正麺」の旨塩味を使用。ほかの袋麺でもOKだが、色の変化がわかりやすい塩ラーメンがおすすめだ。
まず、鍋で500mlの湯を沸かす。その間に、紫キャベツを千切りにカット。沸騰した湯に入れて、煮出す。するとご覧のとおり、お湯が紫色に変化する。これがいわゆる「中性」の状態だ。
煮出した紫キャベツは、鍋からすくい出して別皿に。サラダやトッピングとして活用できる。
さて、ここからが本題。麺やスープの素を入れることで、紫色の汁がカメレオンのように変化するのか見ていこう。
大和さんによれば、一般的に麺に含まれる“かん水”はアルカリ性なので「緑もしくは黄」に寄り、粉末スープは弱酸性なので「赤もしくはピンク」に寄るとのこと。
ただし、それぞれの材料に含まれる成分には、製品ごとに誤差があるそうだ。つまり、やってみなれければわからない。
いわば、水溶液の性質を学ぶ、“実験”だ。
麺を入れるとすぐに、汁が鮮やかな青色に! 全体的に「緑もしくは黄」とはいかなかったが、麺の間にやや緑色になった部分も見える。
この段階では、かん水のアルカリ性によって紫が明るい青へとシフトしたようだ。
麺が程良い硬さになるまで、2分40秒ほど煮立てたら粉末スープを投入。
直後、汁が予定どおりピンク色に変化! かと思いきや、すぐに溶け出して赤みがかった紫色に着地、という結果に。1回目の実験では、きれいな色の変化を体験することは叶わなかった。
再度、麺や粉末スープを入れるタイミングを調整し、結果的にピンク色のスープが完成した。好みの具材をトッピングすれば、美味しい塩ラーメンのできあがりだ。
いろんな袋麺を使って、それぞれの変化を楽しんでみてはいかがだろう。
3/5