そこで2022年に立ち上がったのが、ふるさと納税を活用した「海・川・山のつながりで屋久島の自然を守る!プロジェクト」だ。
そのひとつが地元のダイビング業者と連携して行う海の清掃活動である。
ダイバーは漁船に乗って沖合に出て、ダイビングで潜水し、1回30分、計2回の清掃を1日で行う。ただゴミを拾うだけではなく、サンゴを傷つけないように引っかかった釣り糸を取り除くなど、神経を使う作業も行われている。
この清掃に同行させてもらったが、30分の清掃だけで、ロープ、釣り糸、ルアー、ペットボトル、陶器、さらには大きな木の板まで回収された。
他にも、海からダイバーが泳いで上陸する海岸での清掃や、地元住民と協力したビーチクリーン活動も実施。2023年度は計12日の作業で、フレコンバッグ(廃棄部など輸送するためのバッグ)約32袋分ものゴミが回収されたというのだから、どれだけ海洋ゴミの問題が深刻なのかが分かる。
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