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だが、そんな豊かな海を持つ屋久島といえども、海洋ゴミの問題と無縁ではない。

例えば、こちらを見てほしい。
 


巨大なサンゴ群が生息し、岬神社が祀られる一湊地区。夏ともなると海水浴場としても人気のスポットだが、ご覧のように、海流の影響で漂流ゴミが多く流れ着いているのだ。



しかも陸路からアクセスができないポイントも多く、海から上陸するにしても潮の流れで着岸できなかったり、そもそも船をつけられない場所もあるという。



海中のゴミも深刻だ。漁網や釣り糸、ペットボトル、タイヤや一升瓶など、さまざまなゴミが海底に沈んでいて、サンゴ礁を傷つける要因にもなっている。

だが、これまで屋久島では山と比べると海の環境保全が遅れていたという。



「屋久島のふるさと納税では、寄付者の方から『自然環境保護に活用してほしい』という声を多くいただくのですが、山に比べて、海の保全にまでなかなか着手をできずにいました」(屋久島町観光まちづくり課・岩川 健さん)




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