「日本推しラトビア人の、仰天ニッポン!」とは…… ほぼ毎年来日し、日本の各地域を旅するラトビア人・アルトゥルさん。
日本の四季を楽しむ彼だが、今回は桜の時季に来日し、幸運なことに行く先々で花見ができたという。日本を代表する桜の美しさを、外国人の目線で語ってもらおう。
案内人はこの方! アルトゥル・ガラタ●1994年生まれ、ラトビア出身・ジョージア在住。日本推しラトビア人として、独学で日本語を勉強し、SNSを通して日本文化の魅力を日々発信。好きな食べ物はメロンパン、ラーメン、寿司。独学で日本語を学び、今では小説を読むほどに上達。2024年の春も来日。
こんにちは、アルトゥルです。今回で9回目の来日、日本に来るたびに新しい都道府県を巡っています。この旅を終えたときには、日本の都道府県は残り8つですべてコンプリートです!
外国人にとって日本はとても魅力的な国。日本特有の文化や、寿司をはじめとする和食の存在も魅力ですが、実は外国では日本の観光地がとっても人気なんです。
特に人気があるのが4月。日本中が美しくて可愛いらしいピンク色の桜に染まる季節で、私が初めて日本に来たのも4月でした。
今回の来日は日本各地で桜を見ようと思い4月に決めたのですが、これが大当たり。四国を中心とした西日本をめぐりましたが、どこに行っても桜の満開にハマりまして、これはもう日頃の私の行いが良かったとしか思えません。
今回は皆さんに私が見てきた数々の素晴らしい桜の景色や、私が思う日本と桜の話をしたいと思います。ぜひ来年以降、お花見場所を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
お花見とは、独特で最高な日本文化
まず、日本には「お花見」という文化があります。これは世界的に見てもかなり珍しい文化ではないでしょうか。
私は日本以外で、桜の花を見ることを理由に家族や友人が集まり、桜の木の下でシートを広げ、食事を楽しみ、お酒を飲み、歌い、踊り、大宴会する! という国を見たことはありません。
今回私が訪れた桜の名所でも、多くの人たちが笑顔で花見を楽しんでいました。
日本には美しい四季があり、それぞれの季節で美しい花が咲くでしょうし、それぞれの季節ごとに「お花見」が開催されてもおかしくないと思うのですが、花見と聞くと桜が連想されます。
それだけ日本人にとって桜という花は特別だとわかります。確かに、日本を連想する花といえば桜。外国で有名な日本の景色には桜が含まれているものが多いように思います。
桜は日本以外の国でも咲いてはいますが、やはり日本の桜は圧倒的に美しいですね。
たくさんの家族や友人と一緒に、日本らしいキレイな景色を見たいという気持ち、私もようやくわかるようになってきました。
なんといっても桜を見ながら飲む酒は最高に美味い!
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