当記事は「星野リゾート」の提供記事です。元記事はこちら。 心や身体をほぐし、豊かな時間を過ごせる日本の温泉。星野リゾートには、湯船から望む美しい景色や心を落ち着かせてくれる香りなど、五感で愉しめる個性豊かな温泉が数多くございます。
温泉ソムリエのかたあきこさんによる温泉と美容の素敵な関係や入浴の効能もご紹介。
大切な人との距離がぐっと縮まる、春の温泉の旅へでかけてみませんか?
| のかたあきこ 旅ジャーナリスト。日本の「町・人・温泉・宿」をテーマに29年間、全国を取材。テレビ東京『ソロモン流』で「旅賢人」と紹介される。宿本『旅美人SPECIAL』編集長。温泉ソムリエアンバサダー、サウナ・スパプロフェッショナル、日本温泉地域学会会員、銭湯検定ほか、入浴関連の資格多数。傾聴スペシャリスト、準サービス介助士、パーソナルリンパケアリスト、生活習慣病予防プランナー。ほかに睡眠健康指導士や日本茶検定1級・日本茶インストラクターを取得し、旅と日本茶とお風呂の素晴らしさを発信中!福岡県出身。http://nokainu.com |
温泉旅のススメ
温泉と美容1〜入浴の効能〜
春、パステルカラーの服を着て出かけたくなる季節です。薄着になって気になるのが、肌の露出とダイエット! 温泉に“痩せる即効性”はありませんが、デトックスとアンチエイジングは期待できます。美肌効果も。
まず湯船に浸かるって素晴らしいんです。肩まで浸かれば体重が10分の1ほどに感じられますから、解放感とやすらぎが得られてリラックスできます(浮力効果)。同時に入浴中にかかる水圧で、内蔵は天然のマッサージを受けている状態(水圧効果)。加えて全身があたたまることで血のめぐりがよくなって(温熱効果、ポンプアップ効果)、老廃物を外に押し出してくれるのです。
また自然豊かな温泉地、例えば海の温泉では波の音が、山の温泉では木々のそよぎや川のせせらぎなどが、五感を心地よく刺激してリフレッシュできます(転地効果)。
こういった作用に、美肌成分など温泉の効能が加わります(薬理効果)。「温泉は体に効く」と思う気持ちも、プラスに働くといわれています(プラシーボ効果)。温泉は“心身を輝かせるサポーター”と言えますね!
温泉と美容2〜美肌泉質のこと〜
温泉のスゴいところは、美肌を実感できることです。肌がなめらかになるというか、しっとり潤っているというか、翌朝の化粧のノリまで違うので驚いてしまいます。
美肌泉質を代表するのは炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、塩化物泉。水素イオン濃度(pH)が7.5以上のアルカリ性の温泉も仲間です。
炭酸水素塩泉やアルカリ性の温泉は、石鹸のような働きがあります。不要な角質を除き、毛穴の汚れを落として肌をなめらかにします。硫黄泉は血行を促進して老廃物を押し流しクリアな肌に。硫酸塩泉や塩化物泉は、塩分が肌を覆って水分や熱を逃げにくくし、潤い肌を持続。美肌サポートのメタケイ酸にも注目です。
こういった温泉は肌の汚れを取りやすくしてくれるため、体を洗うのは湯舟に浸かった後がオススメです。それもゴシゴシこすらず、手で優しく洗う程度で十分。メイクは落としてから入浴を。熱で毛穴が開き、温泉成分をより吸収しやすい状態にしてくれるからです。
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