プロが実践する、意外な雨ジミ対策法
――防水スプレーを掛けないと雨ジミになるんじゃないかと心配です。 川口 雨ジミとは、濡れた革を急激に乾かすことで表面の水気だけが飛び、内部に残った水分がシミとなる現象です。クリーナーやオイルケアで雨ジミを消そうとする方もいますが、それは大きな間違い。濡れた状態の革をしっかり内部から乾かすことが大事なのです。
ーーもしも雨ジミができたら、どうすればいいですか? 川口 ブーツをもう一度濡らし、内部から乾かすことで多くの雨ジミは消えます。レッドウィングのスタッフがよく実践するのは、水パックです。濡らしたティッシュをアッパーにペタペタと貼り付け、ブーツ全体を均一に濡らします。それから日陰でゆっくりと自然乾燥させます。
ーーえ、それだけで治るんですか? 川口 はい。半日から1日ぐらいは自然乾燥させた方がいいと思います。シミの部分だけパックをするのでも問題ないとは思いますが、ムラになる可能性もあるので、アッパー全体にティッシュを貼り付けるのがおすすめです。簡単に見えて意外とテクニカルなので、上手くシミが抜けない場合はレッドウィングの店舗にご相談ください。
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