「Camp Gear Note」とは…… 厳しい環境に対応できるようにデザインされた機能的なアウトドアウェアは、街着としても非常に優秀だ。
そこで大事なのがスポーティ過ぎない「素材選び」。ウェアの機能を決めるだけでなく、見た目にも影響を及ぼす素材の見極めが、アウトドアウェアを街でも活躍させるためのキモになる。
ここでは2024年春夏の新作の中から、フィールドで活躍する優れた機能性を備えつつ、街着にも馴染みの良い素材使いが特徴的な2-WAYウェアを3つピックアップしてみよう。
▶︎すべての写真を見る マウンテンハードウェア:空気のように軽い万能シャツジャケット
「コアエアシェルシャツジャケット」1万9800円/マウンテンハードウェア(コロンビアスポーツウェアジャパン 0120-193-821)
ひとつめは、カリフォルニア生まれのブランド、マウンテンハードウェアからリリースされた「コアエアシェルシャツジャケット」。
マウンテンハードウェアは、その名の通り、ハードに山を遊び尽くしたい人に向けた、タフで本格的なギアを手掛けるブランド。
しかし、実は山だけに限らず、あれもこれもと幅広くアウトドアを遊び尽くしたい人にこそおすすめしたい、機能的なラインナップが揃っている。
非常にしなやかで軽量な着心地がポイント。
その中で注目したいのが、このコアエアシェルシャツジャケット。登山に便利な機能を備えつつ、どこかストリートな雰囲気も漂わせる1枚だ。
このシャツジャケットを特徴づけているのは、全面に採用している「パーテックスカンタムエア」という生地にある。
非常に軽量なのにもかかわらず、防風性、伸縮性、耐水性、透湿性、そして引き裂き強度まで高いというオールラウンドな超高機能素材なのだ。
軽くコンパクトに収納できる利点を活かすべく、ウィンドシェルに使うアウトドアブランドが多い生地だが、これをシャツジャケットに仕立てているのが気の利いたところだろう。
カラーは写真のアクアグリーン、そしてステルスグレーの2色展開。
また、パーテックスカンタムエアは糸をねじって生地を織っていくため、光沢のあるツルツルしたアウトドアウェア感がなく、肌にペタッと張り付かないドライタッチでシックな質感に仕上がるのも特徴。
良い意味でシェルらしくないしっとりとした雰囲気と、渋いカラー展開はタウンユースにも馴染みがいい。
朝晩の気温差が大きい日や軽い雨の備えとしてはもちろん、飛行機や電車など、クーラー気になる場所や旅行のお供にもピッタリ。これからの時季に1枚カバンに入れておけば、なにかと重宝するウェアである。
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