OCEANS

SHARE

2024.04.13

ファッション

ナイキ「ワッフルトレーナー」はなぜ不朽の名作なのか? 歴史や特徴、サイズ選びまで徹底解説!

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。


▶︎すべての写真を見る

数々のスポーツシーンを彩ってきたナイキ。

秀逸なギアやアイテムはアスリートたちから絶大な支持を得ている一方で、スタイリッシュなアパレル&スニーカーはファッション感度の高い人たちからも人気を博している。

今回は1974年のジョギングブームを牽引した不朽の名作「ワッフルトレーナー(WAFFLE TRAINER)」にスポットを当て、歴史や特徴について解説したい。

ナイキ ワッフルトレーナーとは?

1974年のアメリカは健康ブーム全盛。大勢の国民がジョギングやエアロビクスなどで汗を流していた。そんな折、ナイキからトレーニングシューズとしてリリースされたのがこのワッフルトレーナーである。

そして、名前の由来でもありアイデンティティともいえるのが「ワッフルソール」。

ナイキの創設メンバーのひとりであるビル・バウワーマンが、洋菓子のワッフルを焼く型の形状からインスピレーションを得てデザイン。“四角形のラグを碁盤の目状にレイアウトした”トレッドパターンが独特だ。



この画期的なソールがもたらした心地良いクッション性が、アメリカ中のジョガーたちを虜にした。

さらに、快適な履き心地と新鮮なカラーリングに触発された若者たちが、街中のカジュアルシーンで着用し始めたこともあり、ワッフルトレーナーは不動の地位を確立する。

その後、アップデートや復刻モデルのリリースを重ね、現在でも老若男女から人気を博しているのだ。


ナイキ ワッフルトレーナーの特徴

当時のジョガーはもちろん、現代のファッショニスタたちにも受け入れられるには、それなりの理由や魅力がある。

例えば「レトロなデザイン」「優れたクッション性&グリップ力」、そして「ユニークなディテール」、さらには「ファッション性の高さ」もそう。

そうした魅力について、具体的に解説していきたい。

1970年代を感じさせるレトロなデザイン

※写真は「ワッフルトレーナー2」

※写真は「ワッフルトレーナー2」


 ここ最近どのスポーツブランドも、NEWモデルに付ける自社のロゴやマークを縮小する傾向がある。

実際のところ、スニーカーファンの間ではスウッシュの大きさを分類しており、1970〜’80年代にかけては「ブレーザー」を筆頭に大きめで、逆に’90〜2000年はジュエルスウッシュに代表されるように小さめ。

’70年代にリリースされたワッフルトレーナーは大きめで、存在感溢れる大きなスウッシュが年代を感じさせるとともに、ナイキというブランドを力強くアピールしている。

優れたクッショニングとグリップ力の秘密



ワッフルトレーナーの最大の特徴と言える、アウトソールに装着されたワッフルソール。

ナイキのデザイナー、ビル・バウワーマンがワッフル製造機から着想を得たトレッドパターンは、抜群のクッショニングと優れたグリップ力を発揮する。

ワッフルトレーナーがデビューした1974年当時のアメリカのジョガーたちは、ワッフルソールがもたらす、まるで宙を飛んでいるかのような極上の履き心地に魅了された。

そんなクッション性の良さと確実なグリップ性能は、現代のアスファルト路面でも威力を発揮する。

ユニークなシュータンのデザインとその秘密



大きめなスウッシュ同様に目を引くのが足の甲を覆うシュータンだ。

ワッフルトレーナーのシュータンは、切りっぱなしのフォームが露出している。その軽くフワフワしたシュータンがジョギング&ウォーキングの際の衝撃を吸収し、柔らかな足当たりを実現してくれるのだ。

こうしたレトロ感いっぱいでクラフト感溢れるディテールも、ワッフルトレーナーの魅力のひとつと言えるだろう。

豊富なバリエーションとファッション性の高さ



1974年のデビューまもなく爆発的な人気を得たのは、ファッション感度の高い人たちを刺激するような要素を持っていたことも一因だろう。

例えば、汎用性の高いモノトーンなどのベーシックカラーのほか、ビビッドなカラーを組み合わせた遊び心のあるカラーリングのモデルを多数ラインナップ。

デニムに合うカラーリングを念頭におき仕上げられた配色は、現代の街並やファッションスタイルにもマッチする。

失敗しないワッフルトレーナーのサイズ選び



ワッフルトレーナーはジョガーが快適に走れるよう、足にぴったりとフィットする設計。アップデートされたモデルも発売当時のシルエットを継承しているので、基本的にはタイトフィットである。

ややキツめのサイズでも、アッパーやシュータンが柔らかいため違和感を感じることは少ないが、ファッションアイテムとして気持ち良く履きたいのであれば、ハーフサイズ大きめを選ぶといいかもしれない。

まとめ

1970年代のアメリカのスポーツ&カジュアルシーンを席巻したナイキのワッフルトレーナー。自慢のワッフルソールがもたらす抜群のクッション性&快適な履き心地は、当時はもちろん現代でも通用する。

また、レトロな佇まいと個性的なカラーリングは、今履くにはむしろ新鮮だ。そんな魅力いっぱいのワッフルトレーナーをぜひとも推奨したい。

※記事内のアイテム写真の一部は、過去のオーシャンズアーカイブからのイメージ写真であり、現在は販売されていない可能性があります。

SHARE

次の記事を読み込んでいます。