【愛されポイント②】
取り繕わず、欠点はフォローされるくらいでいい!
編集部 ほかに酒井さんの“愛され”エピソードはありますか? 岡野 番組のロケに大遅刻してきても許されたよな。
酒井 お昼の某ご長寿バラエティ番組ですね……。
岡野 ふたりで出演するロケで、俺は朝8時50分に行ったんですけど、酒井が来てない。もちろん、現場はざわつくじゃないですか。で、何度か電話をしたらようやく出て「すみません、いま起きました」って。
酒井 やっちゃいました……。
岡野 普通だったら大激怒されてもおかしくない状況。でも、そういうときも酒井は得をするんです。
スタッフさんが遅刻を逆手にとって「じゃあ、そういう企画にしちゃいましょう!」って台本を変えちゃったんですよ。
編集部 それは役得ですね〜。 岡野 汚いっすよね。朝からひとりでロケを頑張ってる途中で、酒井が「すみません〜」って登場。それで笑いをかっさらっていくんだから。
酒井 猛省はしてるんですよ……。
岡野 遅刻はダメです。
酒井 でも、あのロケはウケましたね(笑)。あれが評判良くて、ほかの番組にも呼んでもらったんです。そんなこともあって、「次も遅刻を期待されてるのかな?」って、どっちが正しいのかわからなくなるときもあるんです。
岡野 「ちゃんと来たんだ」って、残念がられることもあるしな。
編集部 なぜ、酒井さんは許されるのでしょう。 岡野 期待値がもともと低いのはありますね。ちゃんと時間を守って来たら、むしろラッキーくらいで。
でもやっぱりある程度、売れてるからじゃないですか。売れるまで頑張ってきたのを見てきたし、売れてなお頑張ってるのを俺は知ってる。
酒井 ま、結果を残せば怒られないってことですね(笑)!
岡野 おい、最低な発言だよ! まぁ、ダメなところが面白いキャラだと、直さない方がいいところもあるからなぁ。
教訓:ダメな部分は隠さず、まわりを巻き込め!
岡野さんは「遅刻はダメ」と言いつつ、そのままのクズキャラでいるべきだとも言う。自分の弱さをあえて出すことで、それを面白いと思う仲間やフォローしてくれる環境を作れるのかもしれない。
酒井さんのように、期待値を高めすぎないことが逆にいい場合もあるが、努力を怠らず、しっかり結果を残すことで、失敗を挽回することも大切だ。
5/5