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2024.03.22

たべる

ラーメン官僚が推薦!「観光ついでにラーメン食べるなら伊豆大島」を実証する絶品4軒



連載「地方ラーメン激戦県」とは……

離島にラーメンを食べに行く、というのはよほどのラーメン好きでないと思いつかないかもしれない。

年間700杯、全国各地をくまなく食べ歩くラーメン官僚は、伊豆大島ならば観光ついでに美味しいラーメンを食べられると激推しする。

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案内人はこの方!
かずあっきぃ(通称・ラーメン官僚)●本職は官僚。大学時よりラーメンの食べ歩きを始める。「COWCOWのまるまるラーメン最前線」(BSフジ)、「食楽web」をはじめ、あらゆるメディアでラーメン連載を担当している。年間700杯食べる秘訣は「ラーメン以外を食べないこと」。

かずあっきぃ(通称・ラーメン官僚)●本職は官僚。大学時よりラーメンの食べ歩きを始める。「COWCOWのまるまるラーメン最前線」(BSフジ)、「食楽web」をはじめ、あらゆるメディアでラーメン連載を担当している。年間700杯食べる秘訣は「ラーメン以外を食べないこと」。

ジェット船で105分、都心から日帰りもできる伊豆大島

連載6回目となる今回は、伊豆大島のラーメン店を紹介する。

伊豆大島は、東京都都心から南に約120km、伊豆半島から南東に約25kmの洋上に浮かぶ、伊豆諸島最大の島。意外かもしれないが、行政区域は「東京都大島町」で、れっきとした東京都の一部。なので、島内を走る車は皆、品川ナンバーだ。

伊豆大島と本土との間には、橋などの構造物がいっさい設けられていない。このため、本土から同島にアクセスする場合、船か飛行機を使うしかない。なかでも最もメジャーなルートが、竹芝客船ターミナル(東京都港区)から、「東海汽船」が運航するフェリーを利用する方法だ。

大型客船とジェット船の2種類から選べるが、ジェット船であれば、竹芝ターミナルから最短1時間45分で、伊豆大島の元町港か岡田港に到達することができる(日によって入港する港が変わるので注意)。



ジェット船は、インターネットで予約すれば、片道7150円(往復1万4300円)で乗船することが可能。都内から新幹線で同程度の時間でアクセス可能な地方都市は、名古屋市、仙台市、長野市あたり。東京ー名古屋間、東京ー仙台間は、往復2万円以上の費用がかかることを考えれば、かなりお得感があるのが伊豆大島なのだ。

そんな伊豆大島は、ご承知のとおり、風光明媚な自然資源を活かした観光名所の宝庫。夏は島の各所で海水浴を楽しむことができ、1月末から3月にかけては島内最大のイベント「椿まつり」が盛大に開催される。活火山「三原山」の雄大なカルデラ、三原山からの降灰等によって創造された天然の芸術「地層切断面」など、季節を問わずに楽しめる観光地も目白押しだ。



……などと、観光ガイドのようなことを延々と書き並べてしまったが、ここからが本題。

実は、“ラーメン食べ歩き”という観点から捉えても、伊豆大島は非常にワクワク感があるエリアだ。しかも、都内でありながら、広い海によって本土と隔絶されているため、大島ならではの情趣を色濃く残した優良店が数多く存在する。

都内のラーメン店を紹介する媒体は星の数ほどあるが、伊豆大島のラーメン店は、同地が離島であるがゆえに、都内であるにもかかわらず取り上げられる機会がほとんどない。今回は、私が行程を吟味のうえ、日帰りで訪問してきた店舗の中から、選りすぐりの4軒を紹介する。

伊豆大島でラーメンが食べられる店の大半は、元町港の周辺(元町地区)に集中する。元町港は、竹芝からのフェリーが発着する大島の玄関口。港が交通の要所であることも相まって、元町地区は、島外からの観光客を迎える「島の拠点」として活況を呈し、数多くの飲食店が軒を連ねる。

また、元町地区は、行政機関である大島町役場を擁し、人口も大島の中で最多。2024年現在、島全体の3分の1に及ぶ人々が、元町地区に居を構えている状況だ。


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