一足でオールラウンドに使える、軽快なトレランシューズ

「MONTRAIL TRINITY AGⅡ（モントレイル トリニティーAGⅡ）」1万8700円／コロンビア モントレイル（コロンビアスポーツウェアジャパン　0120-193-821）

シアトル生まれの「コロンビア モントレイル」は、トレイルランニング用に特化したシューズを作った初めてのメーカーとして名を知られているアウトドアシューズブランド。

昔も今も、その軽快な履き心地はトップランナーだけでなく、一般登山者にも広く愛され続けている。

その理由は、モントレイルがもっとも力を入れているフィット感の良さ。そもそも個人差が生じて当たり前の要素だが、1997年の創業当時、彼らはデジタルスキャンした100万人分もの足型をベースにすることで、誰もが理想的なフィッティングを得られるデザインを目指していたのである。

左右非対称なシューレースは、デザインのアクセントだけでなく、足の血管の圧迫を避け、フィット感を高める役割も担っている。

この春からリニューアルしたシグネチャーモデル「MONTRAIL TRINITY AGⅡ（モントレイル トリニティーAGⅡ）」は、そんなモントレイルらしいフィット感の良さがダイレクトに感じられるモデル。

アッパーを軽量で通気性の良いポリエステルメッシュに、伸縮性のあるシューレースを非対称のオフセット構造に変更したことで、足の甲に集まりがちなプレッシャーをより足全体に分散できるようになった。

シューレースを締めると、黄緑のパーツが舟状骨をしっかりホールド。カカトのズレを防ぎ、つま先のプレッシャーを軽減する。

厚底気味のミッドソールには樹脂製プレートを内蔵することで、優れたクッション性と自然と足を前に運ぶような高い反発力を併せ持っている。

この手のシューズを履き慣れていないと、フワフワとしたクッションと反発に戸惑うこともあるが、トリニティはフィット感が高いので安定感が抜群。長時間トレイルを歩いてみると、いかに足がブレず、疲れづらいかがよくわかる。

アウトソールには、濡れた路面や泥もものとともしないグリップ力を発揮する「アダプトトラックス」を採用。

街でも快適性を活かして、ジョガーパンツやショートパンツなどと組み合わせたスポーティなスタイリングがおすすめ。足元のアクセントにするなら写真のダークストーン×オーシャンブルー、よりシックなカラーがお好みならダークグレーが選択肢となる。

肩書きはトレイルランニングシューズではあるものの、登山、キャンプ、水周りの遊びと、一足でオールラウンドに使える万能アウトドアシューズ。

ローファイな街履き用のスニーカーを履き慣れている人が足を通すと、包まれるようなフィット感と軽快な歩き心地に驚くはずだ。