「ザ クラン&サンタセッ ブラザーズ」のジャケット。フィンランド製のもっちりとしたディアスキンを使用。裏地は100%シルクの逸品。
「Feel So Goodなモノ語り」とは……▶︎すべての写真を見る | サンタセッ オーナー 大貫達正さん 1980年、茨城県生まれ。古着バイヤーを経て2008年独立。レザー、シルバー、デニム……無数のジャンルに精通する専門家として名高い。2021年にギャラリー、サンタセッを開業。 |
長い時間をかけて磨かれた職人技や、それがもたらす造形美は、いくつになっても魅力を感じます。
もちろんそれらは見るだけでも楽しいのですが、実際に使ったり袖を通したりすることで、さらに奥深さを知り、モノの価値が理解できるようになります。
タナゴ用の和竿。和竿の名産地として知られる埼玉の職人が手掛けた竹竿。タナゴと対話するのに、これ以上の道具はない。
例えば、ここ2〜3年ハマっているタナゴ釣りは、職人が作った竹竿を使っています。魚の微妙な反応を感じ取るには、カーボンよりも竹竿が有効で、しかも実際に釣り上げてみると心地いいのです。
レザーのオーバル。革職人に依頼して制作したサンタセッオリジナル。革を用いてすべての工程を手作業で作りあげる稀少なプロダクト。
スワスティカの靴べら。1930年代に作られたインゴットシルバー製。当時、卍は平和を象徴するモチーフだった。
やはり長い時間をかけて積み上げられた技術には、それを追求しただけの理由がある。そんな発見のあるものを、これからも自分なりにセレクトしていきたいですね。