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水素なら600km、電気だけでも60km

しかも「買うボーイ」の頃と違って、6代目CR-Vは日本のホンダSUVの中でいちばん大きいので、荷物の多いキャンプや海遊びにも使いやすい。

確かに水素タンクが張り出すラゲッジは、ガソリン車のCR-Vよりは狭いけれど、そしたらルーフの上に載せちゃえばいい。

また、電気自動車(BEV)と違ってFCEVは充電ならぬ“充填” 時間が約3分と、ガソリン車とあまり変わらない。

水素ステーションはまだ全国に約160拠点しかないが、首都圏や中京圏、関西圏はかなり多いし、そもそもCR-V e:FCEVは1充填で約600km以上走るから、十分遊んで帰ってこられるはずだ。

電気モーターで走る車らしく、シフトレバーではなく、シフトスイッチに。

電気モーターで走る車らしく、シフトレバーではなく、シフトスイッチに。


しかもCR-V e:FCEVが蓄える&作り出す電気は、外出先でも活用できる。夕飯のためにホットプレートを使ったり、朝のコーヒーを飲むために電気ケトルでお湯を沸かしたりもできる。

加えて、CR-V e:FCEVは電気だけでも走る。といっても充電は普通充電のみで、1回の充電で約60kmしか走らないので、遠出は難しい。

ただ、家に普通充電器を備えれば日々の通勤や近場の買い物なら、水素ステーションに寄らずとも毎日乗れるのは十分ありがたいだろう。

現在のホンダSUVの最上位モデルとしてカムバックすることもあり、インテリアの質感が高い。

現在のホンダSUVの最上位モデルとしてカムバックすることもあり、インテリアの質感が高い。


近場の移動は自宅の充電器だけで事足り、遠出するときは水素ステーションを活用する。これなら何も我慢せずにエコな生活を続けていけそうだ。

別売りの外部給電器を使えば、災害時の避難所や屋外イベントに電力の供給もできるほどパワフル。

別売りの外部給電器を使えば、災害時の避難所や屋外イベントに電力の供給もできるほどパワフル。


また災害時には、コイツから電気を取り出して家電を使えるので、安心感もある。海の向こうから帰ってきた二刀流、やっぱり凄いかも!

籠島康弘=文

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