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ボーダーレスな社会で行うコミュニケーションとは? 



最後の話題は、日本という枠から飛び出したコミュニケーションのこと。

 日本を飛び出すというと、海外や最近ではデジタル領域など色々な形がありますが、まず海老澤先生から注意点を教えていただけますか。

海老澤 まず海外とコミュニケーションをする場合には、契約へのスタンスが違うので注意が必要ですね。また、適用される法律の内容や税制なども各国で違う可能性があるので、気をつけておきたいポイントですね。

土井地 ビームスが初めて海外出店をしたのが20年くらい前になりますが、今では多くの国に出店していて、海外への意識が高まりました。

法律だけじゃなく文化が違うので、相手のことを重んじて理解することが大前提だと考えています。お店のオープン時間が風水によって決められたりすることもあるんですよ。



海老澤 土井地さんがおっしゃった通り、そもそも文化が違うので、日本では良かれと思った広告表現が実は海外ではNGだったということもありますよね。

土井地 国によって法律や考え方が違うというのはありながらも、世界がつながっているじゃないですか。ひとつの船みたいな話なので、いろんな乗員がいたりすることを踏まえると、お互いに相手のことを理解することが大前提で、会話を高めたりすることが、もっと必要な時代になってきましたよね。

 ここまでは実態のあるもののボーダーを超えていく話でしたが、ビームスではメタバースでの取り組みなどは行われていますか?

土井地 メタバース空間の中で店舗を出したり、イベントをやったりすることも増えています。ひとつの“国”というように考えてみると、いろんな意味で我々が想像し得ないコミュニケーションが広がると思うので、面白いことを消費者の方に伝えていきたいと思います。


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[問い合わせ]
経済産業省 商務・サービスグループ
ファッション政策室 ファッション政策担当
bzl-fashion_policy@meti.go.jp

杉田裕一=写真 メディア・ストリーム=動画 倉持佑次=編集・文

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