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ブランドを立ち上げたら、「服を作る」より前に「商標を取る」べし

OCEANS統括編集長の原 亮太(左)と、『ファッションローガイドブック2023』の編纂にも参加した海老澤美幸弁護士(右)の2人が訪れたのは、「アンライクリー(Unlikely)」デザイナー/クリエイティブディレクター・中田慎介さん(中央)のアトリエ。

OCEANS統括編集長の原 亮太(左)と、『ファッションローガイドブック2023』の編纂にも参加した海老澤美幸弁護士(右)の2人が訪れたのは、「アンライクリー(Unlikely)」クリエイティブディレクター/Unlikelyデザイナー 中田慎介さん(中央)のアトリエ。


話題はブランド名と商標についてからスタート。

海老澤 アンライクリーって素敵なネーミングですよね。

  ブランド名を決めることは、ファッションビジネスをスタートさせる第一歩になると思いますが、法律の観点から気をつけるべきことはあるんでしょうか?

海老澤 最初に商標登録をご検討いただきたいですね。若手ブランドの方から受ける相談の中には、商標登録をしていなかったために、同じブランド名を別の人に商標登録されてしまい、そこからクレームがきてしまった……なんていうことも多いんです。

 なるほど。中田さん、アンライクリーの商標登録は……?

中田 済みです!

 良かった〜(笑)。どのように商標登録の必要性や手続きなどを知ったんですか? 



中田 前職での経験があったからですね。立場上、ブランドの商標などについても関わることが多くて、それがいかにセンシティブで重要なことか、インプットされていたんだと思います。

何も知らなければ、「ブランドが成功したら申請すればいいか」というマインドでいたかもしれません。

 希望のブランド名が使えるかどうかを調べる手段はあるんですか?

海老澤 特許庁が公開している検索システム「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」を活用することができます。登録の可否についてわかるので、すごく役に立つと思います。

中田 便利ですね。色々調べてみたくなります。

 ブランドビジネスを始めるにあたり、屋号を育てていくということはとても重要だし、自分たちの喜びになるポイントなので、それが悲しみに変わらないように、きちんと情報を入手して成功を掴んで欲しいですね。

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