OCEANS

SHARE

[⑥ カラダを冷やさない]
目を乾燥から守ったり、汚れやゴミを洗い流したり、重要な働きを持つ涙。そのほとんどが水分でできていますが、実は、水分が蒸発しないように表面に薄く油の層が一層のっています。その油分を分泌しているのがまぶたの中にあるマイボーム腺です。

目を市販のホットパックやタオルで温めると、マイボーム腺からの油分の分泌が促進され、ドライアイや眼精疲労に効果的です。冷え性の人は目が乾きやすいため、意識してカラダを温めましょう。

[⑦ ブルーライトは気にしない]
「ブルーライトは目に悪い」と思っている人は多いと思いますが、実は科学的根拠はありません。日本眼科学会など6団体が連名で発表した意見書では、デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは曇りの日や窓越しの自然光よりも少なく、網膜に障害を与えることのないレベルとされています。

ただ、日中はかまわないのですが、就寝前にデジタル端末のブルーライトを浴びると体内リズムが乱れ、睡眠の質を下げてしまう可能性はあります。

[⑧ スマホで動画を観ない]
スマホで動画を観ると、どうしても画面との距離が近くなり、目にかかる負担が大きくなってしまいます。ですので、スマホより画面の大きなタブレットやパソコンのモニターで観るほうが目には優しいといえます。

また、暗い場所でスマホを観るのは目に悪いというイメージもありますが、実際は暗い、明るいというよりも、画面の距離が目に近くなりがちなのが問題です。

ちなみに待ち受け画面やLINEの背景は、ぼんやりした淡い色よりも、コントラストのはっきりとした色のほうが目の負担が小さくなります。

[⑨ ジャンクフードを食べない]
「ブルーベリーが目にいい」といわれていますが、この果実の抗酸化成分は特に目の部分に効くという成分ではないため、それほどでもありません。

目にいい栄養素のベストワンはルテイン。緑黄色野菜に含まれる抗酸化成分は目に集中しやすい特性を持っていて、“天然のサングラス”と呼ばれるほど。

また、前述したマイボーム腺(⑥参照)は油分を分泌するので、目の健康を考えれば、摂取する油の質にも気を使いたいところ。質のよくない油が使われたジャンクフードはできるだけ避けて、魚に含まれているオメガ3脂肪酸のDHAやEPAを積極的に摂りましょう。

[⑩ 目に直接入る紫外線を防ぐ]
目の状態は、若々しい見た目に大きな影響を及ぼします。よく「目力が強い」「目が輝いて見える」といわれますが、それは涙が正常に分泌され、目が潤っている証拠。

また、白目の部分が透き通った白に見えることもポイントです。実は紫外線ダメージによって黄色くなったり、透明感が損なわれたりしやすいため、日差しが強いときはサングラスで目を保護するのが効果的です。

肌だけでなく目もケアしてあげてください。

この記事は、オーシャンズ4月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!


押条良太=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。