[上]本体素材は「ダミエ・ポップ キャンバス」。ヌメ革のトリミングとゴールドカラーのパーツが、クラシックな趣を醸し出す。「スピーディ・バンドリエール 25」 H15×W25×D15cm 40万8100円、[下]ストラップが付属。手持ちも肩掛けも楽しめる。「スピーディ P9 バンドリエール 40」 H23×W40×D26cm 159万5000円/ともにルイ・ヴィトン 0120-00-1854
▶︎すべての写真を見る 昨年2月にルイ・ヴィトンのメンズ クリエイティブ・ディレクターに就任したファレル・ウィリアムス。初となる2024年春夏コレクションからピックアップしたのは、メゾンのアイコンバッグのひとつ「スピーディ」である。
さて何が変わった?ひと目でわかる違いはその色使い。ダミエもモノグラムも、イエローの“ハッピー”なカラーリングで装いを新たにした。
そしてもうひとつの違いは、モノグラムの本体素材だ。
高さに対して横幅がやや短めという比率の「スピーディ」。ぐっと軽快な印象で、ファレルのように街で持つのに打ってつけのバッグなのだ。photo_ Edward Berthelot/ Getty Images
通常は表面にコーティングを施した「モノグラム・キャンバス」を使用するが、こちらは最高級のカーフレザーに変更。
そこに高精度のシルクスクリーンプリントでパターンをあしらっている。従来のやや掠れたような表情までも完璧に再現。
誰もが理解できるポップさの中に、玄人受けするこだわりを忍ばせる。音楽にもファッションにも、ファレルのクリエイティビティには通底するものがあるようだ。