歯並びに悪影響を及ぼす生活習慣もある!
――子供の歯並びをよくする方法はあるの? 柔らかいものばかり食べず、固いものもよく噛んで食べて口や顎周りの筋肉を鍛えることです。消化の良い柔らかいものばかり食べていると、顎や口の周りの筋肉が十分に発達しません。結果、歯の生えるスペースが狭くなるので、歯並びも悪くなります。
虫歯を作らないことも大切ですね。乳歯は、後から生えてくる永久歯のガイド的な役割をしているので、もし虫歯が原因で乳歯を抜いてしまうと、永久歯が正しい方向に生えずに、勝手な方向に生えたり、行き場がなくなったりして凸凹の歯並びになってしまいます。
乳歯はどうせ抜けるから……と虫歯になっても治療しないのはNGですよ。
以下の習慣にも気をつけてみてください。
歯並びに悪影響しそうな生活習慣
・片方だけで食べる、頬杖をついている
片側だけの歯を使ったり、頬杖をついたりしていると、噛み合わせが悪くなる可能性も。また、同じ方向で頬杖をついていると、顎の骨がずれることもあるので要注意!
・食事やおやつをダラダラ食べている
食後しばらくすると、口の中は酸性になりますが、唾液のおかげで中和されます。しかし、ダラダラ食べると口の中に食べ物が入っている時間が長くなるため酸性に傾き、歯の表面のエナメル質が溶けて、虫歯になりやすくなってしまいます。
・口呼吸をしている
口呼吸をしていると、出っ歯や噛み合わせ異常の原因になります。口呼吸の原因は、鼻に原因があることもあるので、早めに耳鼻咽喉科などにかかりましょう。
――虫歯にならないことも大事なんですね。 そうですね。とはいえ、虫歯になるのはしょうがないことでもありますから、あまり神経質にならないでください。
よく乳幼児期に大人と同じスプーンを使うと虫歯菌が移るなどといわれていますが、そんなことはありません。
小さい頃から定期的に歯科検診を受けること、歯に悪影響を及ぼす生活習慣を見直すことなどが大切です。
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