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2024.03.11

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子供の歯の矯正「相場は約100万円、期間は約4年」。意外に知らない基礎知識を医師が解説



子供の歯の矯正のベストタイミングについて伺った前編に続き、今回は、矯正治療の方法や期間、費用などについて小児歯科専門医の網野重人先生に話をお聞きした!

話を聞いたのはこの人!網野重人先生●医療法人社団桜翔会桜堤あみの歯科院長。1995年昭和大学卒業。同年より昭和大学小児歯科学教室勤務。2008年、桜堤あみの歯科開院(東京都)。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。患者さんへのコミュニケーションを重視し、子どもの成長や個性を考えた治療を日々行なっている。著書に『子どもの歯を健康に育てる方法』『子どもの歯並びをよくする方法』などがある。

網野重人●医療法人社団桜翔会桜堤あみの歯科院長。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。1995年昭和大学卒業。2008年に桜堤あみの歯科を開院。患者へのコミュニケーションを重視し、子供の成長や個性を考えた治療を日々行っている。著書に『子どもの歯を健康に育てる方法』(現代書林)


子供の歯科矯正は拡大装置とワイヤーブラケットが主流

――子供の歯科矯正には、どんな治療法があるんですか?

矯正治療の方法と装置はいくつかあり、そのお子さんにあった方法を提案しています。子供の永久歯の生え替わりが終わった後は、「ワイヤーブラケット」を使用した治療方法が主流となっています。

“ブラケット”というボタンのような装置にワイヤーを通して歯を矯正します。細かな調整が利くので、歯列を美しく整えることができますが、ワイヤーで締め付けるので多少の痛みを感じたり、歯磨きや食事がしにくいという側面もあります。

顎が成長過程(大体7〜10歳)にある場合は、「拡大装置(拡大床)」という早期治療用の装置を使った矯正法が一般的です。比較的、歯並びの凸凹が少なく、歯を抜かなくても矯正が完了する場合に使用します。

取り外しができるので、食事や歯磨きがしにくいということもなく、比較的ストレスが少ないのが特徴です。

――大人の治療ではマウスピースが使われていますが、子供の場合はいかがでしょうか?

最近は見た目がよくて手入れも簡単なマウスピースに注目が集まっていますが、ワイヤーブラケットに比べて歯を動かす力が弱いので、効果を感じにくく、矯正に時間がかかることがあります。

マウスピースは、子供の歯科矯正の治療法としてはまだ確立していない部分があるので、当院では拡大装置とワイヤーブラケットをおすすめしています。

――治療費と治療期間の目安について教えてください。

治療期間は、顎の成長が終わる前の7〜10歳くらいでスタートした場合、2年〜2年半。17〜18歳以降の仕上げ治療に2年〜3年くらいかかります。

金額は治療方法や期間によって変わりますが、治療費の目安は1回目で約40万円、仕上げに約40万円で合計80〜100万円というのが相場です。プラスして、月に1度ほど矯正器具を調整する必要があるので、調節費などの料金がかかります。

この金額はあくまでも目安なので、治療する前にどれくらいの費用がかかるのか、事前に確認しましょう。


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